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自然の生命力を音に表現する

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2012年9月1日私が運営・指導をしている合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
この日は、夜の全体稽古にマエストロをお招きましてご指導いただきました。
 
演奏には雰囲気が大事なのですが、そればかりにとらわれていると音楽の骨組みが崩れてしまいます。
特に雰囲気優先で音程やリズムが流されてしまうのはあまりよくありません。
 
山田耕筰作曲、増田順平編曲の「この道」を歌いました。
 
マエストロは
「ちよっと崩れているので、はっきりと歌ってくれますか?きっちり歌えばなんでも歌えるから。p(ピアノ=弱く)とf(フォルテ=強く)の指示をきっちりと守って。でもpはあまり弱すぎずに、少し強めで良いから」
と言います。
 
2013年5月19日の定期演奏会まで約10ヶ月ありますので、今はしっかりと土台作りを行います。
 
例えば、フランスの近代印象派と言われるドビュッシーも、最終的にはペダルを上手に使って音をボカしたり、強弱を極端につけて色彩を強調したりしますが、最初のさらい始めというのは、ペダルがない状態でも音色を作るように練習していきます。テクニックをごまかすためのペダルになってしまったりすると困るからです。
 
他にこの日は同じ曲集で「青蛙」も歌いました。
 
マエストロは「皆さんは蛙をつかまえたことありますか?」と言います。
 
蛙は、おさえこむと、足を力強く動かして逃げようとします。
実際さわってみると、実に生命力にあふれている。
その生命力を音に表現するというわけです。
 
「昔の人は、今みたいにゲームとかなかったから、自然をよく観察していた。この作品もよく観察していますね。」
 
私が子供の頃、親が自然の豊かなところによく連れ出してくれたので、良い経験をさせてもらったのだなと思います。
やはり直接ふれてみることで感じることがありますね。
 
自然の様子が目に見えるような表現ができるといいですね。
 
この日は、他にボブ・チルコットの「irish blessing」「The Lily and the Rose」、山田耕筰作曲「烏の番雀の番」「あわて床屋」、佐藤眞作曲「蔵王」より「樹氷林」「おはなし」を練習しました。

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