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記事とはその先にいる読者のことを想像する #asacafestudy

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2012/9/19開催、第34回朝カフェ次世代研究会は、加藤恭子さん の「広報とは何か 広報初心者が知っておいた方いいこと。10 」を聞きに行って参りました。
 
朝6時半の講演で、「いつもこの時間は寝ています」とおっしゃる加藤さんですが、そんなことを感じさせないような良いお話をしてくださいました。
 
最初は記者からスタートし、外資系IT企業で広報・マーケティング責任者を経て、今は企業広報として多くの会社の広報・マーケティング業務をサポートする株式会社ビーコミの代表を務めておられます。
 
加藤さんは記者経験があり、記者の気持ちがよくわかっておられます。
 
「記者は特殊な存在だから、記事としてとりあげてくれないだろうと思っている人が多いのですが、彼らも普通の人間ですから。」
 
例えば、ブロガーに「今度ウチのことをブログに書いてくれる?」といわれれば押し付けに感じられるように、記者も押し付けは宣伝は嬉しくない。大事なのは「その先にいる読者に必要な情報かどうかなのです。
 
記者は取材のプロだから、特別な準備や資料はいらない、と思ったらそれは間違い。
 
記者は一日20本の記事を書くノルマがあり、プレスリリースは1000本配信。自分で調べる時間がないので、記事にしてもらうには準備をしっかりしているだけでも、記事にしてもらえる可能性は高くなります。また、やたら長いのもよくありません。読みやすいように2ページ程度に完結にまとめることが必要です。
 
また、記者は、担当業界を異動することが多いので、専門用語が多いと記事が書けません。だから一般の人でも分かりやすい内容で書くこともコツだそうです。

これは、私が本ブログを書くときに最も気をつけていることです。自分は当たり前だと思っている言葉、または専門用語とさえも認識していないような言葉でも、読む方にとって分からなければそこで思考がストップして先に読む気持ちがなくなります。音楽のことが詳しくない方でも理解しやすい言葉に代えたり、説明を加えながら書いています。
 
結局、自分本位にならずに。相手の気持ちにどれだけそえるか、先にいる読者が何を期待しているか、ということまで想像できる力量が必要だということですね。
 
これは広報だけに限らず、どんなことでも共通することだと思いました。
 
加藤さんのお人柄が感じられる素晴らしい講演でした。
加藤さん、朝早くから有り難うございました。

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