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ライフワークとしての学びを考えます。

形にはめて なりたい自分になることができる

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「あなたは形から入るのですね」
と良く言われます。
 
「今頃」ですが、やっと形の大事さを考えるようになりました。
 
身体は心を表わすと言われています。
姿勢をだらしなく崩しながら、人の話しを真剣に聞くのが難しいように、心は身体についてくるのだと思っています。
 
だから、まず先に形を整える。
 
例えば、なりたい自分をイメージした格好をするのもいいと思います。
 
私は、女性としては身長が高い方で、人とお会いするときに威圧感を与えてしまっているのではないかということがとても気になります。それは自分が未熟ゆえの内面の問題なのか、それとも外面かは別として、初対面で見た目というのは大きな影響力があるのだそうです。
 
「優しそうなイメージにしたい。」
 
そう思ったら、なるべく自分に似合うファッションの中から出来るだけ優しいイメージのものを選ぶ。
そうすると不思議なのですが、気持ちが癒されて人に対して優しくなっている自分がいます。
 
それは、人間関係も同じだと思います。
 
職場でどうしても上手くいかない人がいる。
きっかけは私のエゴだったのだと思います。しかし、険悪なままでは良い仕事ができない。
 
そんなとき、その人の名前を呼びながら「00さん、有り難うございます」と言ってみる。
最初は、本当に寒気がして気持ち悪くなります。
これほど辛いことはありません。
禅寺に修行にいかなくとも、これほどの修行はないとさえ思えます。
 
しかし、唱えるように感謝し続けていると、自分の心が癒されてくるのが分かります。
そうすると、次にその方に会うとき、「こんにちは」というときの雰囲気が柔らかくなっているのです。またしても不思議なことなのですが、相手の方もそれほど嫌な感じにはなりません。
 
そもそも、目の前で起きていることは自分以外のものが引き起こしていることのように思えますが、実は自分自身のことでしかありません。
 
お稽古でも、師匠に対して心から尊敬する態度をとり続けるようにしています。それは自分より年上、年下、関係なくです。また、先生も人間ですから、失敗するときもあり、いつも完璧というわけではありません。
お稽古というのは、尊敬する気持ちがないと心に入らず、体得し、感得することはできません。結局、同じ貴重な時間を使っても、身につかずに損するのは自分なのです。
態度に表しているうちに、心が正対し尊敬する気持ちになっていくのは不思議なことです。
 
また、ある社会的にも立派な立場におられる先生が「どうしてこの人ばかりお気を遣われるのだろうか」と思うような人に対して、頻繁に褒めたり、気をかけたりなさる。それが不思議でなりませんでした。
 
でも、今は何となく理解できる気がします。
それは、その方ご自身の和解でもあったのではないかと考えています。
 
私は、「上手く行かない」「嫌い」なことには、必ず意味があるのだと考えます。そこにこそ自分の成長のチャンスを与えていただいているのだと思っています。

難しい場合、最初は形から入ってみる。中身は後からついてきます。

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