平面で悩んでいても解決しない
»
「ああ、なぜこんなことで迷ってしまうのか」
「なぜ、こんなことが気になってしまうのか」
ちょっとした小さなことが気になって、迷ってしまったり、頭が支配されてしまい、情けなくなることがあります。
「手をちょっと切って怪我したとする。痛いなあ、と気になって仕方ない。でも、そのあともし事故で片足を失ったとしたら、その手の怪我なんて気にならなくなるはずだ。物事はそういうものだ」
私が以前お仕事をご一緒させていただいていた指揮者のY先生がよくおっしゃっていたことです。先生からは、誰よりも音楽の本質を教えていただきました。
当時、ずいぶん強引な理論だなあと思っていたのですが、今はかなり腹落ちするようになってきました。
最近も、ある先生の講演で聞いた話しです。
「お昼のランチをカレーにするか、ハヤシライスにするか迷っていたら、10分後に社長がオフィスに来ると分かり、すぐに準備を始めなくてはならない。そうなると、ランチなんてどうでもよくなりますね。」
簡単な事例でお話しいただきましたが、物事は同じ平面で悩んだり迷ったりしていても解決しないということのようです。
例えば、昔を振り返ると、今はほとんど気にならないことを気にして落ち込んだり、迷ったりしていたように思います。
経験を積むことで、過去に気になっていたことが気にならなくなっている。確信をもって決断できる。
それならば、今を将来の自分から見てみたらどうだろうかと考えました。
また、何か迷ったり、苦難があったりしたら、そこより少し問題のステージを上げる。
本当に苦しいときにイマジネーションするのは簡単なことではありませんが、気持ちが定まりり解決しやすくなると考えます。
SpecialPR