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「オンディーヌ」 女性が活躍

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どの世界でも女性が大活躍していますね。
いろいろなところに合唱指導に行くと、女声の元気には感心することが多いこの頃です。
 
2011年11月19日合唱団コール・リバティストの練習を行いました。
 
この日はマエストロ(本番を指揮する人)がいらして、混声合唱のための組曲『海の構図』より、現在新しく見ている「海女礼賛」の稽古を行いました。
 
海女をテーマにしている作品で、女性らしく繊細で美しい作品です。女声のソプラノとアルト、男声の高音域でもあるテノールの3部を中心に構成し、高い音域の響きが特徴です。そのためか、男性的な低い音、バスの出番が少ないのです。
 
ピアノ伴奏が、水の音を表現していて、モーリス・ラヴェルの「オンディーヌ」を連想させます。
オンディーヌは水の精。人間の男に恋をした水の精オンディーヌが、愛を告白します。男が断るとオンディーヌはくやしがって泣くのですが、やがて大声で笑い、激しい雨の中を消え去るのです。
 
これはラヴェルの作品ですが、「くくっと笑った瞬間、口元がほころび、真珠が輝く」海女に、なぜか妖精オンディーヌの姿が重なってしまいます。
 
この作品は、やはり女声パート、特にアルト・パートに重要な音が連続します。
結構音が取り難く、この日はアルトが苦戦していました。
 
「昨日の女子バレー見た?すごかったね。ストレート勝ち。この頃は、サッカーもそうだけど女性が活躍しているね。リバティストの女声もファイン・プレーをしてください。なんとしてでも取りに行く。そういう気持ちも必要です」
 
とマエストロはおっしゃいます。
 
この日は、ブストの女声アカペラ作品「Salve regina」と「アレルヤ」も最後の20分で練習しました。
まだスピードは上げられませんが、声の響きはよくなっています。ハーモニーも透明感が出てきました。
 
「アレルヤ」は歌詞が「アレルヤ」のみで簡単に見えますが、意外と音が入り組んでいてトリックに惑わされてしまいます。
 
「これを軽やかに意図も簡単に歌ってみせること。そして、聴いた人たちが"私たちも歌ってみたい"と思って楽譜を買って歌ってみたら歌えない。そんな風になってくださいね」
 
なかなか難しい注文ですが、これができたら上段者です。
日頃の頑張りから、きっといいところまでいけると思います。
 
他に「海の構図」から「海と蝶」、「都会」全曲、ブストの「Pater noster」などを練習しました。
 
音がとれてきたら余裕が出てきます。今度は音楽の流れを気にしていきたいですね。

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