地球がいつまでも瑠璃色であってほしいという祈りをこめて 「瑠璃色の地球」ハートが伝わる歌い方
松田聖子さんの曲に「瑠璃色の地球」という曲があります。
合唱団の演奏会で歌うことになって初めて知ったのですが、とても素敵な曲だと思いました。合唱版は源田俊一郎さんの編曲で歌います。
2011年3月26日合唱団コール・リバティストの練習にてマエストロをお招きしての稽古を行いました。
「瑠璃色の地球」は出だしの部分が勝負です。
聴く立場だと、終わりの方の盛り上がる部分が聴きどころだと思います。
しかし、演奏する方からすると、最初の部分をじっくり聴かせなくてはならないのです。
「朝日が水平線から・・・」より後は誰でも歌えます。
最初からそこまでのところで、どれだけ心をとらえるか、が難しい。
では、この開始部分、どのように演奏すればいいのでしょうか?
ずっと耳をかたむけていたくなるように、静かな気持ちで語りかけるように始めます。
心の中にスーッと入っていって、クッとつかむ感じをイメージしてください。
また、節回しにちょっとした工夫がいります。
それでは、冒頭の部分を例に説明します。
「よーあけーの」の”あけ”、「よーるはないさー」の”はな”、「あーなたーはぽつりいう」の”なた”、「とうだーいの立つみさきでー」の”うだ”と、”きで”、のリズムがちょっと速くなる部分がありますね。
この速くなるところを、「パパッ」と実際より詰まって歌うようにします。
このリズムを少し詰めることで、プロでなくてもノリ良くこなれた感じが出てくるのです。
後に続く同じような部分も全て応用してください。
逆に、「よあけのこないこないよる」の”こないよ”や、「なやんだひもある」の”ひもある”の音程が跳躍している部分は、あわてずに。なめらかにつなげて、ぐるりと遠回りするようなイメージで歌うとそれらしく聴こえますよ。
あと、「キャンディボイス」とまで言われた松田さんの声。
これは、なかなか近づけるものではありませんが、軽く浅く、一番明るいと思われる音色を作ってみてください。コツは、声帯が鼻の裏にあるようなイメージです。
ピッチは絶対に下がらないように。特に、フレーズの終わりは油断して下がってしまうので気をつけて。例えば「夜はないさ」の「さー」とのばすようなところで、音が下がる場合が多いのです。
常に「高め」を意識してくださいね。
宇宙から見た地球は瑠璃色です。
便利のために犠牲にするものが増えないように・・・。
地球がいつまでも瑠璃色であってほしいと願っています。