新しく合唱団に入る人のために
私が代表を務める混声合唱団コールリバティストでは、 今までは、基本的に見学に来た当日に入団を決めてもらっていました。演奏会を聴きにきていたり、代表の練習ブログを事前に読んでいる人が多く、ほとんどの方は、すでに入団するつもりで来ている場合が多かったと思います。
しかし、音楽は主観的なものです。
例えば、指導者の方針を理解しようと思っても、プロでもない限り一回の練習で納得することは難しいのです。
合唱団が本当に自分に合っているかどうかは、練習に3~4回参加することで分かってきます。
というのは、練習は、実際何回か一緒に歌ってみないと分からないことが多いからです。
他で歌っていたことがあるという曲でも、想像している以上にアンサンブルを緻密に求められたりする場合もあります。またその逆もあります。
発声のやり方も、「これでやってみよう」と思うかどうか、というところも大事です。
本当に自分に合った合唱団なのかを判断するために、何種類か他の合唱団も見学していただくようにもお勧めします。そのほうが納得がいきますし、もし他の合唱団の方が自分に合っていれば、そちらに入団した方が、ご本人にとってもいい合唱人生を送ることができます。
もし、他の合唱団で歌えばもっと良い音楽が出来るのであれば、ご本人にとって貴重な時間が失われてしまいます。それはもったいないことですよね。
実は、私達の方も、きちんと欠席や遅刻のお知らせをしてくださるかどうか、とか、合唱団の方針に賛同いただき、現在の団員さんと仲良くやってもらえそうかどうか、ということがとても大切です。
合唱は、やる気さえあればどんな人でも出来ると思います。だから入団のオーディションはしない方針を続けたいのです。
ただ、どんな人でも出来る代わりに、他の団員と一緒にハーモニーを一緒に作り上げていくために、私達の練習に納得して参加していただけるような方に、入団していただきたいと思っています。
場合によっては、団体の中の一人として、例えば練習の時間を都合をつけて参加するというように、少しの我慢をしなければならないこともあるかもしれません。
一期一会で出会った仲間と、世界で一つしかない響きを作り上げていくドキドキするような感覚を忘れないで持ち続けていきたいですね。
★関連記事 2010/06/29 リーダーは見つめる 人生の砂時計の砂は確実に落ちていること