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ここ一番の当日何をすべきか、どう過ごすか 本番で100%の力を発揮するためのテクニック

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ソロ・リサイタルや、その他ここ一番の大勝負の日。
「本番」に実力を100%発揮するために、朝起きてからその時間までどう過ごすして、どのように準備すればいいのでしょうか。
 
私は以前、本番の直前まで弾いていないと気がすまない性質で、ギリギリまで粘って頑張ることがベストな演奏につながると信じ込んでいました。
 
ある時の本番当日。
リハーサルから本当に調子が良く、音も良く鳴っていて、指も敏感に反応して、とてもいい感じだったときがありました。
しかし、肝心の本番は散々・・・。
 
なぜでしょう。
 
私が失敗した理由は、リハーサルに気力もエネルギーを使い果たしてしまっていたのです。
 
何度もそういう失敗を繰り返してきた経験や、先生方から教わったことなどから、本番当日どうしたら100%の力を発揮できるか、そのテクニックをお教えします。
 
1、本番開始時間の少なくとも4時間前には起きているように
 
起きてすぐは調子が出ません。また、夜遅い本番の場合は起きている時間が長すぎても疲れてしまいますから、できれば少しゆっくり起きるくらいのほうがちょうど良いと思います。
 
2、家でのウォーミングアップは30分以内に
 
心配になり、ついついやりすぎてしまうのですが、疲労につながりますからほどほどに。 

3、リハーサルは流す程度
 
100%以上の力を発揮できるのは一日一回までと思ってください。
歌などの自分の声を使う人は特に気をつけましょう。
 
4、食事は本番2時間前までにすませる
 
お腹が軽いほうが集中できます。
歌の場合は胃に食べたものがたまっていないほうが良いようです。
もしどうしても直前に何か欲しければ、消化の良さそうなお菓子などをつまむ程度に。
おせんべいや粉っぽいものは喉に絡みやすいと言われています。
 
5、決まったことをする
 
小澤征爾さんは、舞台に上がる直前に「木製のものをさわる」と決めているそうです。
将棋の羽生さんは、将棋会館のそばにあるレストランで必ず同じサンドイッチを食べています。
イチロー選手は奥さまのカレーを食べて、全ていつもと同じように行動して球場に入ります。
何か一つでもいいから「これをすると上手くいく」というものを決めましょう。
 
6、気分良く過ごす
 
はい。これにつきます。
本番が終わるまで、嫌な気分になるものは全てシャットアウトです。
何をしたら気分がよくなるか、普段から考えておくと良いですよ。
私は、お気に入りのパンやさんで好きなサンドイッチを買っていくことです。
 
どうぞ皆さんが本番でベストの力を発揮できますように!
 
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