不思議な人生のご縁

先日、弟の結婚式に行ってきました。
　
場所は、府中にある大國魂神社です。
厳かな神前式で、久しぶりに日本人であることの素晴らしさを堪能しました。
庭の立派な枝垂桜が見頃でした。
　
式の後、食事の会が催されました。
席は、新婦のお祖母様の隣です。
　
和服の似合う上品な奥様。
年齢は85歳だそうです。お若くて綺麗なのに驚きました。
　
戦争中、旦那様が学徒出陣し、フィリピンやボルネオから帰還、その後19歳で結婚したことなど、貴重なお話しをたくさん聞かせてくださいました。
　
私がピアノをやっていることをご存知で、
「T学園音大のT教授を知ってますか？」
とおたずねになりました。
　
知っているも何も、私の恩師です。
　
「あら～、T先生の旦那様は、私のいとこですよ。」
　
何たる偶然、何たるご縁。
そこに居合わせた皆が、ご縁の深さに驚きました。
　
旦那様は日本を代表する音楽学の権威です。
私もいろいろとお世話になっている方。
今は偉い先生が、やんちゃだった頃の昔話を伺い、さらに親近感がわいてきました。
　
「もしかして、T先生とは遠い親戚になってしまったのではないだろうか？」と、気がつきました。
先生と初めて出会った中学3年生の日、今日のこの日はすでに決まっていたのではないかと、ふと思いました。
なぜか自然に腑に落ち、納得していました。
　
人生の不思議なご縁を考えさせらました。
　
食事会では、お祖母様から譲り受けたという、真っ白なチャイナドレスを着た新婦さん。こんな素敵なご縁と一緒にいらしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。