オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

校長先生はプロスキーヤー三浦雄一郎さん

»

いつもお世話になっている料理研究家でシェフのk先生。
女手一つで育て上げた息子さんが、今年四月から高校生になったそうです。
 
その高校は、校長先生がなんとあのプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さん。
 
入学式に行ってきたお話しをしてくださいました。
 
入学式は生徒主体で進行。
先生はあくまでサポート役です。
 
先生方は映画で紹介、これは生徒の手作りでした。
ルパン三世のBGMにのって、スクリーンに映し出されます。
生い立ち、好きな食べ物、趣味など、生き生きと面白く見せてくれたそうです。
 
この学校は、先生全員が学習心理支援カウンセラーの資格を持っています。
高校生くらいだと、自分が一体何をしたいのか、どんな大学に進学したら夢に近づけるのか、など、まだまだ分からない年齢だと思います。
一般的には、成績がこのぐらいだからこの大学・・・というふうに決めてしまいがちですね。
この学校は先生が心の面からサポートし、生徒の良い面を引き出し、将来の夢を導いてあげる指導法のようです。
 
生徒の個性に合わせて様々なコースを選べます。
福祉や、ITクリエイター、声優、漫画家、ペットトレーナー、また勉強重視の、難関大学現役合格コースなどもあるそうです。
 
もし、先生のコーチングによってやりたいことが10代のうちに見つかったとしたら、これほど良いシステムはありません。学校にいながら好きなことに没頭できるのです。時間をフル活用できます。
ビル・ゲイツが10代のうちから、学校もそこそこに、コンピューターのプログラミングに時間を使ったことは、天才にとって重要なことだったと考えます。
このような学校から才能ある逸材が輩出される可能性は多いにあると思います。
 
足の根元から骨折する大怪我でリハビリ中の三浦雄一郎さん。
校長挨拶では、
「ここには自分から選んで来たのです。だから文句は言えませんよ。」
「あきらめずに一歩ずつ進んでいけば夢は叶います。オンリーワンをめざす道のりがここにあります。」
「私は、怪我を克服して、80歳になってもまた登ります。だから皆さんも頑張ってください」
というお話しがあったそうです。
 
自分が頑張っていて、闘っている人が話すから説得力が違います。
 
k先生は「もう一度高校生をやりたくなった」とおっしゃっていました。
 
校長先生の理念がしっかりと打ち立てられている学校だと思います。
三浦さんだからこそできた夢の学校ですね。

Comment(2)