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ライフワークとしての学びを考えます。

結婚できなかった男性二人の意外な共通点

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どちらかというと占いは信じない方です。

でも、ここまで同じ二人の男性を見ると、少しは信じてもいいように思えてきます。

昨日の記事でも書いたブラームスは1833年5月7日生まれの牡牛座ですが、もう一人、誕生日も全く一緒の1840年5月7日生まれ、牡牛座の作曲家がいました。

ロシアの作曲家チャイコフスキーです。

「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などのバレエ音楽や、交響曲第6番「悲愴」、などが有名です。

チャイコフスキーは28歳で婚約したのですが、周囲の反対からあえなく破談。
次に、14年間文通を続けた女性がいました。これは一度も会わずに終わっています。
そして36歳のとき別の女性とついに結婚。しかし2ヵ月半で破局。直後に川での自殺未遂を試み、失敗に終わりました。

昨日のブラームスといい、チャイコフスキーといい・・・・もう話を聞いているだけで、やきもきとしてしまいます。

牡牛座の人は、慎重にじっくりと物事を推し進めるそうです。
失敗をしないように、決断を下すのに時間がかかり、そのため優柔不断という印象を与えてしまうこともある、と言われています。

ブラームスは、クララ・シューマンを40年間思い続け告白できずに終わった他、最初の交響曲第1番も、完璧を期し、21年もかけて厳しく推敲に推敲を重ねたといいますから、まさに牡牛座的性格かもしれませんね。

一方、作曲家のワーグナーは、一日早く生まれていれば牡牛座だったのですが、5月22日生まれのふたご座。
ふたご座は社交的な性格で、恋愛にも積極的だということです。

私は一時期ワーグナーにはまってしまい、オーケストラとソプラノのための曲でピアノに編曲したものを演奏会で弾いてしまったくらいです。

ワーグナーは、最初は女優さんとの結婚、しかし常に数人の女性と交際をし、援助を受けていた社長さんの奥様と不倫、そのため女優さんとは別れ、そして次は自分の後援者だった方の夫人を奪って結婚してしまうほどの人物。

ここまでいくと、どう考えてもやりすぎですが、一日違いで性格が正反対というのも面白いですね。

ワーグナーがブラームスの立場だったら、シューマンが亡くなったらすぐに・・・いや、その前に結婚してしまったかもしれません。

ブラームスの交響曲第1番は、考え抜いただけあって、しっかりした土台の上にモティーフを緻密に組み立てた建築物のように重厚、かつ温かみのある深い内容で、何度聴いても感動しますし、晩年の小品などは、寂寥感漂う中に、懐かしさや母に抱かれるような愛情が感じられる素晴らしい音楽です。

チャイコフスキーも、法務省のエリート官僚から音大に入り直した頑張り屋。
メロディメーカーと言われるほどの魅力的な旋律、華やかな色彩を放つ魔法のようなオーケストレーションの作品は、親しみやすい音楽で、子供の頃からとても気に入っていました。

二人とも不器用ではあったけれど、愚直に積み上げることで歴史に残るような大きな仕事を成し遂げました。
その音楽は現代の私たちにも勇気を与え続けてくれています。

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