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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

日本が東京中心に動いているわけではないことを改めて認識する

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 参議院選挙の結果が出た。民主の大敗で、ねじれ国会状態はある種最悪に。場合によっては、ほとんどの政策や法律が決まらないなんてことも起こり得るのか。そんなことで、今後の政策運営が滞ってしまい、景気回復の足が鈍りはしないかとちょっと心配だったりもする。

 ところで、東京の選挙結果だけをみると、まあ民主の蓮舫氏の得票はちょっと例外的に多いのかもしれないが、まさか自民党がこんなに議席をとれるとは予測できないものだ。新聞報道などを見ても、都内の出口調査では、民主党の菅首相が掲げた10%の消費税に対しても比較的容認というか、しょうがない的な雰囲気があったようだ。そんなところからも、それほど民主党に逆風が吹いていた状況を肌で感じることはできなかった。

 しかしながら、開けてみれば全国の様相は東京とは異なるこの結果。あらためて、ああ、日本は東京中心で動いているわけではないんだなぁと気づかされることに。もちろん、一票の格差という課題もあるので解釈が難しい部分もあるかもしれない。人はどうしても自分や、自分が接している環境が、ものごとの中心にあるような錯覚を起こしやすい。しかし、実際の世界はそれよりもかなり広いのが普通だ。

 さて、この選挙結果から、日本という自分の周囲よりは少し大きな世界が、いったい何を求めどうあってほしいと願っているのか。議員になった人たちには、与党だ野党だの争いを超越し、日本がどうあるべきかを真摯にとらえ、現実的な政(まつりごと)を実施してほしいなぁと切に願うところだ。

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