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コペンハーゲンは50%を目指す

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 これ、何の数字かというと、コペンハーゲンの通勤、通学に利用する自転車の割合の話だ。

 デンマークは、世界有数の自転車国家だそうだ。その首都であるコペンハーゲンでは、現在36%が通勤、通学に自転車を利用しているとのこと。この数字でもすごい数字だと思うけれど、さらに2015年までに50%に増やす目標を持っているとのこと。日本もというか、東京も自転車愛用者が急激に増えているようだが、この数字にはとうてい及ばないだろう。

 当然ながら、デンマークでは自転車に優しいインフラ作りが進んでいる。電車に自転車が持ち込めるようになっているし、今朝のJ-waveのラジオに出演していたデンマーク駐日大使によると、自転車の通行に配慮した信号機の仕組みなどの整備も行うとのことだった。

 コペンハーゲンでは今年12月にCOP15が開催される。いわゆる、ポスト京都議定書以降の二酸化炭素排出量の削減目標を決める会議だ。高速道路の通行料を1000円にするのもいいけれど、どこかに自転車通勤通学率30%を目指す街といったモデル地区を作って、そこに予算を投入するとかしてノウハウを蓄積したほうが、将来的にはそれが日本の競争力強化に繋がるのではないだろうか。

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