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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

もっさり遅いtype PがNorton 360でちょっとは速くなった、、かな

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 先日、Norton 360の新しいバージョンの発表が行われた。プロモーションには速くて軽くて高性能ということの象徴として、黄色いHONDA CBR1000RRなんかが登場したり、同じ360つながりということで、1967年に初めて製造された小型車HONDA N360が登場したりで、ちょっと楽しい発表会だった。

 これがノートン・ファイター・バイクのCB1000RRだ。118馬力で車重は201Kgと軽い。まんまレースに出られそうだ。

 さて、新しいNorton 360だけれど、これが3代目のバージョン3.0。最初のバージョンから利用しているが、アンチウィルス製品と言うよりは、PC環境の統合的な保護機能といった感じ。なので、バックアップ機能やデフラグ機能なんかも搭載されており、PCの管理運用に手間をかけたくない、むしろできるだけそういうことに煩わされたくなくて勝手に管理してほしいという人向けの製品となっている。なので、セキュリティ対策機能だけに絞ったNorton Internet Securityなどの製品は、以前として別ラインとして存在している。

 今回のNorton 360 バージョン3.0は、さらに軽量化と高速化がなされたとのこと。このあたりはどこのセキュリティ対策製品でも同一の方向性だ。さまざまな製品を実際にインストールして詳細には比較したことがないので、あくまでも感覚でしかないけれど高速化がなされているような気はする。ちなみに、Norton 360 バージョン3.0では、インストール時間1分、メモリの消費量をアイドル時で10MB未満、インストールサイズを縮小して110MBを実現したとのことだ。

 ところで、今回のバージョンアップでちょっと面白いなと思った機能が2つあった。1つがノートン セーフウェブという機能。これは、Googleなどの検索結果のサイトの安全性を評価するというもの。検索すると結果の横に安全ならグリーンのマーク、安全が疑われると赤いマークがつくのだ。

 で、この赤いマークのところをクリックすると、疑わしさの詳細が表示される。

 怪しいサイトを検索する可能性がある人にとっては、けっこう有効な機能かもしれない。自分のサイトがいつの間にか怪しいサイトに分類されないように注意する必要もありそうだが。

 もう1つがPCチューンナップに加わった「起動マネージャ」だ。これは、不要なプログラムの自動起動をOFFにすることで起動を高速化するというもの。もちろん、管理ツールからも同様なことができるけれど、こちらは起動はするのだけれどOSが立ち上がってから10分後くらいにゆっくり立ち上がるなんていうのも指定できて、細かく設定できるのがいい。

 図の一番右側のチェックを入れると、そのソフトはゆるゆると10分後くらいに起動するらしい。

 というわけで、さっそくもっさりと遅いと評判(!)のtype PにNorton 360をインストールしてみた。インストールは1分では終わらなかったようだけれど、そこそこ高速。で、さっそくPCチューンアップを立ち上げて、いくつか不要なものを起動しないように設定したり遅れて起動するように設定してみたりした。

 結果は、なんとなくスムーズになったかなといったところか。もっと根本的に、必要なさそうなものは全部削除するか止めちゃえばいいのかもしれないが、そのあたりは徐々に止めるものを増やしていこうかなというところだ。

 とにかく軽くて負担の小さいセキュリティ対策ソフトをいれるという選択肢ももちろんあるけれど、このNorton 360はある意味お節介なくらい機能が盛り込まれている統合製品。これをちょっと非力なNeBookに入れるのはどうなのという話もあるかもしれないが、PCチューンナップにも力を入れていてシマンテックとしてはNetBookでも使ってもらいたいというメッセージも出ている。しばらく、これを使ってみて、もっさりtype Pを俊敏type Pに変身させられるかいろいろ試してみたいと考えている。

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