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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

なるほどクラウドってこういう時に利用するといいよね

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 中川財務相は、結局辞任することになりそうだ。なんだかこれが、麻生政権の崩壊を、最後に後押ししたようなことになるのだろうか。

 識者の方々、特に証券アナリストの方々のコメントがシビアで、今回のことで日本の財務相が辞任するというのに、株価に対する影響はきわめて限定的だろうという意見が大半のようだった。すでに麻生政権は支持率が極端に落ち込んでいるので、いまさら財務相が辞めることになったとしても、そのことでさらに落ち込むことはないというのだ(さらに落ち込む余地があまりないとも言うのかも)。

 財務相が辞めちゃうのに、株式市場にほとんど影響しないだろうという話も、なんともなさけないというか。。。とりあえず予算が衆院を通過するまではがんばると言うことなので、残された職務をこれまで以上に精一杯努めて欲しいところではある。

 で、予算が通過すれば、いよいよ悪評高き定額給付金も現実のものとなる。もう、いまさらこれをどうこう言う気すらなくなりつつもある。そのことはとりあえず置いておいて、Salesforce.comがこの定額給付金に対応する、へー、なるほどねというアプリケーションを提供開始するとのこと。ずばり「定額給付金管理システム」だ。これは、もちろんSaaSで提供され、「定額給付金」の 申請から支給までを一元管理するツールだ。定額給付金は、今回だけの特別の措置だ。とはいえ、基本的には国民みんなに配るわけだから、その事務手続きはかなり大変。当然ながらその管理運用については、なんらかのシステムが必要だ。

 この今回一度しかない国を挙げてのイベントのために、高いコストをかけてハードもソフトウェアも揃えるというのがこれまでの普通の考え方だろう。だったら、これをSaaSというかクラウドのサービスでというのは、じつに合理的だ。なるほど、SaaSってこういうときにこそ有効で、コスト効果が出るものだよなぁと改めて気づかされた。もちろん、まだまだお堅いお役所がクラウドにすぐ靡くとも思えない。けれども、多くの自治体では予算の状況は厳しいはずだから、このクラウドのサービスを検討する価値は十分に高いはずだ。とにかく、せめてもこのイベントを実施するために、無駄なコストが使われないで欲しいなぁと。

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