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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

もっと元気の出る一面記事が欲しい

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 新聞は日経と朝日を購読している。朝、時間のあるときにはそれらに一通り目を通すのが日課だ。でも、ここ最近は新聞を眺めていると、朝から気分が落ち込んできてしまい、途中で投げ出したくなってしまう。

 どこそこの会社が業績の大幅下方修正だとか、派遣社員の雇用をカットするとか、不景気な話のオンパレード。眺めているだけでげんなりしてくるのだ。まあ、これが世間のニュースでのので仕方がないのも分かってはいるのだけれど。駄目だって記事を1本書いたら、厳しい中でもこんなにがんばっているとか、こんな工夫でうまくいってるとかいうポジティブな記事を1本書かなきゃいけないとかできないものだろうか。

 景気が悪いのに、その事実を隠して景気がいいふりをする必要性はもちろんない。そんなことしたら危険だというのも、分かってはいる。ここ最近は、なんだか先行きの不安をメディアが煽っているような気分にさえさせられる。ネガティブな事実は伝えつつ、ポジティブなキャンペーンを張って人々を元気にして欲しいなぁと思うのだが。

 話はちょっと変わるが、IT業界においても人に会うと厳しい、先が見えない、不安だという話しになる。某社や某社が大幅リストラだなんてこともあり、楽しいはずの忘年会のパーティーも暗い話題で、眉間にしわ寄せながら会話している。もちろん、嘘ついたり虚勢を張って、「いや景気の影響なんてないですよ」なんてことは言えない。

 状況は重々承知の上で、ここはもうちょっと明るい未来の話をしたいところだ。もちろんこの不況で落ち込む企業もあれば、乗り越えてプラスに転じる企業もあるはずだ。で、おそらく、プラスに転じることができる企業というのは、きっとITを使いこなしている企業じゃないのか。IT系のメディアでは、是非ともそういった主張をして欲しいし、その裏付けとるようなポジティブな記事をたくさん掲載してくれるといいなぁと思うのだった。

 バイクに乗っていて、オーバースピードでカーブに飛び込んでしまうと、はらんで行きたくない方をついつい見てしまう。すると魔法のようにそこに吸い寄せられて転倒したりするのだった。対策としては、怖い方を見るのではなく、自分の曲がりたいラインを必死に見るとなんとか踏みとどまって結果的にはそのカーブを無事に走りぬけることができたりする。なので、あんまり駄目だ駄目だと言ってそっちばかり見ていると、本当に駄目な方向に向かってしまい取り返しのつかないことに、だったら、辛くても行きたい方向、行くべき方向を見つめていく努力は必要なんだろうなぁと思ったりしている。

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