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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

赤から青に

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 現地時間の11月2日の夜、Salesforce.comのカンファレンスイベント「Dreamforce」がプレオープンした。

 Saleceforce.comと言えば、コーポレートカラーは赤。これまでは、会場は赤く染まっていたのだが、今回は青。

 青空に浮かぶ雲の中にSalesforce.comが浮かんでいる状態、つまりはクラウドだ。no softwareのシンボルマークさえも青くなってしまったようだ。

 本格的なイベントのオープンは現地時間の3日の朝から。CEOマークベニオフ氏のオープニングキーノートセッションから始まる。しかし、ともかく会場は青空のブルー一色という感じ。「Cloud Expo」という単語もあちこちに見られる状況だ。一気にSalesforce.com = Cloudというのを印象づけようというものであり、これまでのコーポレートカラーの赤はどこに行ってしまったのかという感じだ。

 プレオープンの2日夜には、Welcom Partyが展示会場で開催された。お酒に軽い食事、そのなかですでに展示ブースがオープンして、熱心に質問をする姿も見られる。Salesforce.comのイベントでは、じつにたくさんのパートナーが小さなブースを構えている。そのほとんどは、日本ではなじみのないところだ。

 さまざまな会社が、Salesforce.comのサービスになんらかの付加価値を載せて提供する。彼れらは自らのサービスを売ると同時にSalesforce.comそのもののサービスも売る営業マンの役目も果たすのだろう。

 とにかく、日本でなじみのある企業を探すのが大変なくらいたくさんのパートナーが出展。おそらくだが、それほど大きくないISVやソフトハウス的なところもたくさんあるはずだ。SaaSやクラウドではSIerなどが仕事がなくなるのではと言う話があるが、箱売りや大手はビジネスが縮小するかもしれないけど、小さなソフトウェアの会社には新たな市場が生まれるチャンスなのかもしれないと、この状況を見て思ったところだ。

 もう一つ特徴的なのは、携帯端末用のソリューションが多数出展していること。今後はユーザーがビジネスシーンで利用するのは、PCから大きく携帯端末にシフトすることを予感させる。iPhoneはもちろん、Nokiaも元気、日本ではもう見かけなくなったPalmもこちらでは健在だ。

 カンファレンスの本番レポートもブログと記事で行っていく。

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