SaaSはやっぱり「サース」でしょう
22日土曜日の日経新聞の朝刊に、NECがMicrosoftやOracle、Salesforce.comら17社と組んで、SaaS(サース)のサービスに本格参入するという記事がでていた。
記事からは詳細が分からないし、22日の時点でNECからもニュースリリースは出ていないようなので記事を読んだ上での想像にはなるが、NEC自体がなんらかのアプリケーションをSaaSで提供するというのではなく、各ベンダーのアプリケーションをNECのデータセンターで運用し、課金や認証の部分をNECオリジナルのサービスとして提供する形態のようだ。
個人的にこのニュース、「ふーん」という程度でそれほどインパクトの大きいものではなかった。こういった提供形態は、今後日本の他のハードウェア系ベンダーや大手SIerから続々と出てきそうだと思われる。元ネタのアプリケーションはほとんど同じということになるので、既存システムとの連携や複数のSaaS提供アプリケーションの連携、アドオン的な付加機能が各社の特徴となってくるのだろう。
で、なにに感心したかというと、日経新聞の表記。いままで気づかなかったのだが、日経新聞は「SaaS」を「Software as a Service」と開いた表記を括弧で付加するか、あるいはカタカナでは「サース」とこれまでも表記していたようだ。世間的には「サーズ」と濁って発音する人も多い。以前、SaaSについて記事を書く際、これをどう発音するか分からず、先駆者であるSalesforce.comに問い合わせたことがある。そのときの回答は「サース」あるいは「エス エー エー エス」と米国の人は読んでいるとのことだった。
まあ、どっちでもいいといえばいい話だけど。ちなみに、Wikipediaでは「サーズ」、e-Wordsもしかり。@ITは「サース」だ。サーズというと、どうしてもSARS(重症急性呼吸器症候群:Severe Acute Respiratory Syndrome)を思い浮かべてしまうので、個人的にはサースだよなと思っている。最近Salesforce.comはPaaS(Platform as a Service)とかも言い始めているので、こっちは「パース」ってことになる。
今年は、前述のようにサースがさらに普及することは間違いないだろうと予測しているので、SaaSは「サース」だよねというのは、ちょっと言い続けていこうと思っている。