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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

BOおまえもか

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 SAPがBusiness Objectsを買収するとのこと。ここ最近BOは、かなり強気な発言も目立ち、BI(Business Intelligence)ツールのベンダーとしては、他社を凌ぐ好調なのかなと感じていた。そんなBOさえも、買収されるとは。

 BIという狭い市場から企業のパフォーマンスマネージメント、あるいは日本語では「見える化」といった方向性が生まれ、長すぎた春もようやく過ぎ、やっとBIツールの市場にも強い日差しがさしはじめたのかと思っていたが、気がつくとプレイヤーが減っている。ハイペリオンがオラクルに買収され、BOがSAPにということで、海外物のBI専業ベンダーとなるとCognosくらいしか残っていないように思う。
 記事によると、「SAP、Business Objectsを友好的買収へ」とのことで、敵対的ではなくBOの取締役会もすでに買収を受け入れているようだ。さらに、他とちょっと違うのは、BOという存在自体は買収完了後も存続し、製品は継続して提供していくとのこと。
 とはいえ、Oracle Databaseで利用されているBOは数多くあり、それらは今後どうような対応になるのだろうか、Salesforce.comともここ最近かなり親密な関係を築いていたけれど、そのあたりにも変化が出るのではないだろうか、などと勘ぐってしまう。この買収が完了するまでには、まだ半年ほどある。その間に、さらなる市場の変化もまだまだ起こるのだろうか。

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