デルのAMD採用で気になるSunの戦略
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デルがAMDのCPUを採用するとのこと。ハイエンド系のサーバー用CPUでのことのようだが、今後どのような広がりをみせるのだろうか。
多くの記事やブログでは、AMDの対インテル戦略の1つの勝利と位置づけていたり、当然でむしろ遅かったのではという感想が多く見られる。これをきっかけに、ローエンドサーバーにもAMDをという個人ユーザーの声も聞こえてくる。64ビットのハイエンドかつ低消費電力CPUで出遅れた感のあるインテル、ここ最近業績が予測に届かずCEOに対し責任を追求する発言が株主から出たそうだ。とはいえ、規模的にもシェアの面でもなんら揺らぐことがないのが、いまのインテルという企業だとは感じている。
個人的には、今回のデルの採用で、AMDと蜜月だったSunがどうなるのかという点が気になる。対マイクロソフトでSunがAMDとの提携をより強化、広げるのではと予測していた。Sunにとって宿敵のデルと手を組んだAMDとの関係が、このあとどうなっていくのだろうかと心配してしまう。もちろんSunは、自社の新しいCPUやハードウェアに絶対の自信があるのかもしれない。SunのUltraSPARC T1プロセッサは8コア32スレッドを実現でき、なおかつ「エコロジー」というあたりが市場にどう受け入れられるかが鍵となるのか。結局のところSunにとって、今回のAMDの動きは不安材料になってしまうのか。
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