CAのケーキ
CAのCEO ジョン・スウェインソン氏の来日にあわせておこなわれた、プレス向けの新生CAの戦略説明会会場で配られたケーキ。帝国ホテルのパティシエが、特別に作ってくれたとのこと。お土産用の箱は用意されていなかったので、ノベルティゲッターさんの手許に届くことはなかったか。
当日の説明会の内容は、すでに記事がいくつか出ているのでそちらを参照してもらいたい。新生CAになってからは、セキュリティ専業会社に変身したのかと思うような発表が相次いでいた。そこのところをジョン・スウェインソン氏に訪ねてみると、CAの進めるEITM(Enterprise Information Technology Management)のなかで、セキュリティは重要、儲かる市場であり寡占化されていないので参入余地があるとの判断もあったようだ。セキュリティのなかでも攻撃に対する脅威を管理する分野の製品をたまたま続けて出したので、そのようなイメージをもたれるかもしれない。この分野だけでみれば、競合はシマンテックなどになる。
CAは、それら以外のセキュリティ分野にじつはフォーカスしている。アイデンティティ管理やアクセス制御など、セキュリティがシステム管理と密接に関連する部分があり、だからこの市場をターゲットにしているとのこと。そういった領域では、IBMやHPなどが競合になる。エンタープライズ管理においてCAは実績もあり、すでにいいポジションを得ているとの見解。たしかに、ハードウェアベンダーの提供する管理ソフトウェアは、そのベンダー専用のイメージがある。現実のヘテロなシステム環境では、ハードウェアに依存しないソフトウェアが欲しくなる。
「何をする会社なのか」というイメージが市場の見解と一致してくれば、企業システム管理ソリューションのリーダーとしてのポジションも、CAはおのずと確保できるようになるのだろう。