オルタナティブ・ブログ > むささびの視線 >

鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

これからは文才よりも撮影編集力が必要だ

»

 米国では、ブイログ(vlog)というものが流行りつつあるとのこと。7月13日付けのWIRED NEWSに「ビデオ+ブログ『ブイログ』が流行の兆し」という記事が掲載されている。ようは、映像による日記サイトのことだ。記事にもあるが、ブログの出現で、誰もが情報発信者になれる時代に。さらに技術が進めば、情報発信の方法が文章から「映像」へと進化するのは必然なのであろう。

 iTunesに追加されたネットラジオを聞くためのポッドキャストには、すでにこのブイログを視聴できる機能があるとか。これには驚いた。ポッドキャストすらまだ利用したことがないのに、時代はどんどん先に進んでいる。文字で自分の思いや考えを伝えるのは難しい作業だと思っているが、感性に左右されやすい映像ではさらに難しい気がする。とはいえ、出来事の「リアリティ」を伝えたいときの説得力は、映像のほうが遥かに強い。携帯電話でも動画が撮影できるのだから、ブイロガーになること自体はさほど難しくはない。

 インターネットの発展で、紙媒体が厳しい状況に追い込まれている。さらに、ブイログが普及する時代になれば、文章でものを伝えることすら廃れてしまうかもしれない。いまはメールを文字で打っているが、そのうちビデオレターになり、FOMAでテレビ電話なんていうのもごくごく当たり前になっていくのだろうか。文章が上手いよりも、動画を撮るのが上手いほうが仕事になる時代が、そこまで来ているのかもしれない。

 とはいえ、やってくるメールのほとんどが、ビデオレターだったらと考えるとぞっとする。メールの「斜め読み」とかは難しそうだ。

Comment(1)