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外国人技術者のバイタリティ

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先月のことですが、我社(BLUE BEANS)では、社員総会がありました。
これは四半期程度に一度、行われる社員の集まりです。会社の状況を伝えたり、社員が発表したりします。
普段、客先に常駐しているメンバーも多いので、帰属意識を高めたり、社員同士の交流を図るためにも、良い機会だと思っています。

社員総会の後は、懇親会。
会場の貸し切りの部屋には、カラオケの設備も。と、いうか、カラオケBOXの「大きい部屋」でした。
それでも、テーブルがいくつかの円卓になっているタイプなので、その上に料理が運ばれてくると、十分、パーティ会場っぽい感じになりました。
さて、料理を食べて、お腹がふくれてくると、やっぱり、でかいカラオケシステムや、曲を入れるリモコンが気になります。
と、いうことで、トップバッターが歌い出しました。

中国人、韓国人、イスラエル人、そして日本人。国際色豊かなBLUE BEANSで最初にマイクを握ったのは、中国人のSさんでした。
さすが大陸育ち。少々音が外れようが気にしません。と、いうか、原型をとどめていない。もしかして、この曲知らないのでは?
Sさんは、その後も、次々に、歌います。みんなも曲を入れるのですが、マイクは2本ありますから、「これ、Sさん歌えるんじゃないの?」と片方を渡すのです。
知らない曲でも、果敢に歌うSさん。もはや、音程や曲調があっているかどうかは、あまり関係ありません。決して恥ずかしがらず、みんなの期待に応えようとする歌声に、感動すら覚えます。いや、ホント。大笑いばかりしていたのですが、これが、異国でビジネスをするバイタリティなのだと思い知らされました。

一方、「わたしは恥ずかしがり屋」と公言するイスラエルのKさんは、どんなに、みんなが勧めても決して歌いません。
「ダンスだったらやりますよ」
とKさん。
ダンス!歌だけより、すごいじゃないですか。さすが、イスラエル。日本から遠い分、バイタリティもすごい。
ところが、マイケル・ジャクソンを入れようとしても、そういうのは分からない、と断るKさん。
じゃあ、どういうのがいいんですか、と突っ込むと、
「みんなで踊るやつです。一緒に踊りますか?」
と誘われてしまいました。
みんなで?ということは、社交ダンス?ヨーロッパ貴族をイメージするわたし。いや、無理です、無理。
「マイムマイム。知ってますか?」
と、曲を口ずさむKさん。
えっ、あの、小学校のときに、フォークダンスでやったやつ?
マイムマイムはイスラエルの曲、元々、砂漠で水を見つけたときの歌なんだそうです。

丁重にお断りしました。

その後、カラオケルームでフォークダンスが始まることもなく、Kさんをときふせて、レット・イット・ビーをみんなで歌い、無事、終了となりました。

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