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将来を悲観するのではなく現状を悲観して改善していこう

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テレビをつけて録画していた経済番組を見て、ながらでパソコンでブログを書き、右手のスマートフォンでツイートして、パソコンのとなりにあるiPadでFacebookを見ている。

そんな滑稽な姿で夜を徹して頭の整理をしていました。

新聞とiPad - 写真素材
(c) cba写真素材 PIXTA

情報をどこまで追いかけてもきりは無く、どこかで区切りをつけないと終わらないのが私たちの仕事です。

ただ、最近気づくのが、

私たちのライフスタイルは確実に変化しているのですが、従来型の商品やサービスは確実に衰退してきているということです。

テレビの番組コンテンツは優秀なものもありますが、それをテレビというハードで見る必要はなくなっています。

液晶テレビのあるリビング・部屋 - 写真素材
(c) Graph-Sストック写真 PIXTA


また、視聴率が下がってスポンサー獲得にも苦労しているのかもしれませんが、番組制作費用の削減はつまらない番組をたくさん垂れ流しているような状況をつくっています。

そのようなことは誰しも気づいているはずなんですが、たぶんすぐには状況を変えることはできません。

強烈な成功体験は革新的な商品やサービスを生み出してきた起業家すら保守的にしてしまいます。

インドでは3600円くらいのタブレット端末が出てきてiPadとシェア競争をおこしているという情報が配信されていました。

当然、競合製品ではないのでしょうが、インドでタタ自動車が25万円の格安自動車「ナノ」を出してきたときのことを思いだしました。

タタ自動車のトップは、

「日本のように自動車は鉄板で出来ていてガソリンで走るものと思いこんでいる国には負けない!」

と息巻いていたと記憶しています。


世界的に考えると不要と思われるものを大量生産している日本という国は、ある意味滑稽な国になり始めているのかもしれません。

ジャッキアップ-04 - 写真素材
(c) nabe3画像素材 PIXTA


ものづくり

という言葉は、こだわりの職人技を持っているという意味では使いたい言葉ですが、大量生産の生産管理的な意味で使うと既に新興国に拠点は移っている訳なので、変化を拒んでいる言葉のようにも聞こえます。


今年の財界トップの年頭挨拶、非常に興味深く拝見しました。


時代の変化にそくした目標をしっかりと市場に示し、組織としての変革行動プランを社内に提示できているのか?

変革という非常に難しい課題に対して、強烈なリーダーシップを発揮している経営者は?

わかりやすい方針を出しているのは誰か?

などが興味でした。


過去に強烈な成功体験を持っている経営者にとっては自己否定になるかもしれません。

生活保護などを受給されている人たちは200万人を超え、完全失業者は300万人に近づいています。

世界規模での時代の変化に日本という国が対応できていない中で、当然のようにリーダーは変化を選択しないといけません。

また、メンバーはリーダーが示した変化の選択を拒んではいけないということになると思います。

遅かれ早かれ、今の仕組みは崩壊します。

医療制度
年金制度
雇用制度

崩壊したときに、そこから逃げ出すのではなく、崩壊することを想定して、今の状況を個々の努力で改善していかないといけないのではないでしょうか。

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