あなたが目指すリーダーは具体的にどんな人ですか?
昨日は、山形県のNPOの方々向けにリーダー研修をおこないました。
NPOというと、非営利ということで実態がわかりにくいと言われることが多いようです。しかし、「社会のニーズを把握してその課題解決のために地域のリーダーとして動いている人たちがNPO活動をしている」とも言えます。
そのNPOも大きな岐路にたっています。
NPOの創生期は、組織の立ち上げのために、行政機関が協働を目的とした予算を準備していましたが、そろそろ自立しなさい、と求められ始めています。
NPOも、ビジネス的な思考で事業の継続を真剣に考えないといけない時期に入ってきました。
NPOの事業は、企業による支援(寄付)や会員(株主のようなもの)からの会費収入などで成り立っていますが、それだけでは事業継続は難しいので、事業収入も必要になってきます。
企業からの寄付や会費収入のためにも、NPO自身がどのような価値があるのか?ということを、多くの企業や人たちから共感を得られるような形で情報発信しないといけません。しかし、残念なことに、そこが弱いというのがNPO団体の辛いところです。
また、事業収入、といっても、ビジネス的思考の方々が少ないのも実状です。
このような状況も踏まえて、昨日は「情報発信」に特化した形での研修をおこないました。
参加者の方々にも満足いただけたようです。
研修だけで終わらせるのではなく、今日から現場で実践してもらいたいと思っています。
私が目指すリーダーは、リスクというものを覚悟しても自分の人生をかけて社会に必要な事業に取り組むという高い志をもったリーダーです。
事業とは、社会に必要なものでないと人生をかける意味がありませんし、そういう意味ではNPOと理念は同じになります。
社会に必要と思われることは、奉仕作業としておこなう必要はありませんので、ビジネスとしてのスキームをきちんと丁寧につくれば、社会起業的な事業でもビジネスとして成り立つと考えています。
弱い立場の人からお金を吸い上げるのではなく、弱い立場の人たちに価値を提供するための資金をどこから引き出すか、などを事業として考えるということになります。
それが広告モデルなのか、補助金モデルなのか、代理店モデルなのか、いろいろな考え方があります。
ただ、リポジショニング的な考え方で、通常のビジネスモデルとは視点を少しずらしたモデルで考えることで道が拓ける場合があります。
その視点をずらしたりする場合に、インターネットなどのツールが活躍します。
最新のテクノロジーを活用するだけでなく、連携シナジーの創造やリブランディングなどいろいろと考えることで、古いと感じていたものを再生させることができます。
力だけでなく、知恵を駆使することができるリーダーを目指したいと思っています。