謝するということを覚えさせるために
子供を躾するときに、
誰からお金をもらっているのか?
誰に育ててもらったのか?
ということを教えるのは非常に重要なことなんでしょうが、
どのような形で気づかせてあげれば一番有効なんでしょうか?
大人になって「親から育てられたということに感謝しなさい」と言っても、
なかなか素直にはなれないのかもしれませんが、
社員教育において親に感謝ができないということに対しては
違った視点で接する必要があるようにも思います。
素直に謝る、素直に感謝するなど、素直に行動できない社員が増えてきました。
素直になれないという前に、
子供の時から「謝ったり」「感謝したり」ということを
どれくらい教えてこられたかということを考えないといけないようです。
ある人事担当者の方とお話をしていて、
親にも感謝できない、
自分のやってきた親不孝を反省して親孝行しようと素直に考えられない学生に
どのような教育をやっても、
その部分が解消されない限り、
お客さんにも同僚にも素直に感謝することはできないのではないか
ということが話題になりました。
肉親にもできないものは、他人にはできない
たしかに道理です。
会社でもらう給料などは、
お客さまからいただいたお金から利益が出た分で払われています。
そのことを忘れてしまうと、
お客さまにも、必死に利益に出すために頑張っている同僚にも感謝できません。
お金をもらうということは非常に尊いことであり、非常に難しいことでもあります。
そこらへんの感謝の気持ちを持つことができないと
仕事に真剣に向き合うことはできません。
会社に就職して成長させもらう
などのことを平気で言う学生もいます。
悪くはないのですが、
「会社の役に立って成長させてもらう」
という言葉に変わるような経験を学生にしてもらって社会のために頑張る人材を
少しでも多くつくりたいと思っています。