カーリング型と呼ばれる今年の新入社員
昨日、財団法人社会経済生産性本部の 「職業のあり方研究会」事務局から、今年の新入社員のタイプが発表されています。
「カーリング型」新入社員
冬期オリンピックでおなじみになったカーリング、新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。
また、売り手市場入社組だけに会社への帰属意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみだしてしまったりということもあるだろう。就職は楽勝だったかもしれないが、サブプライムローンの問題等の影響により経済の先行きは一気に不透明になった。これからも波乱万丈の試合展開が予想され、安心してはいられない。自分の将来は自分の努力で切り開いていくという、本人の意志(石)が大事になろう。
(詳細は社会生産性本部のWebサイトで)
毎年のことながら、社会生産性本部さんは面白いネーミングをつけられます。
過去のネーミング一覧
ちなみに私は平成2年入社なので「タイヤチェーン型」でした。
「装着大変だが、装着の具合次第で安全・駆動力OK」ということですが、案外、当たっていたかもしれません。
ただ、今年もこのカーリング型という言葉が、あちらこちらで飛び交うかもしれませんが、先入観を持って新入社員を扱わないというのも重要なことかもしれません。先入観を持つことで壁が出来てしまうこともあります。
もし社員に裏切られても裏切られても、もくもくとブラシで磨き続けることを選択した人たちが経営者ではないかと思います。また、そのようなことをできる方々がマネージャーとして会社から任命されているのではないかと思います。
先日、若者が辞めない会社の創り方という講演をしました。
この中でも、社員を磨き(育て)つづけることの重要性を話しています。
磨き続ける(育成しつづける)のには大きな労力が必要です。
そのように労力をかけたからと言って簡単に辞める可能性がある今の若者に本当に時間を投資する意味があるのかと言われそうですが、それしか手は無いというのも現実です。
育ててもらっても簡単に自分を言い訳を作って会社を辞めてしまうような社員は、そこまでの人間性だったと考えるしかないと割り切って考えている会社の方が人材育成の取り組みは進んでいます。
会社に自分を育ててもらいたいというのは新入社員は誰しも考えています。
その育ててもらった恩をどのように返そうと考えているのか、という部分を採用の際にきちんと人間性の部分ではかる必要があると思います。
↓先日の講演の雰囲気が映像で見えるようになっているようです。(少し過激なことを言っています)
若者が辞めない会社の創り方
人間性以外にも継続力がある人材を採用して、そこからは人材が育つ仕組みをきちんと考えて育成していくということを当社では提案しています。
簡単なことでも飽きずに継続できるというのは能力ですので、これだけは面接の際に見極めてください。
(当社のHくんは、飽きずに継続するということの重要性に気づいて、最近では愚直に努力を継続するということができるようになりました)