満たされた時代の自分探しの旅
2007年春の大学の新卒求人数は82.5万人だったようです。バブル入社の私としては私が就職活動をしていた時期と同じ状況になってきたと感じています。大学生1人あたりの求人倍率も前年の1.6倍から1.89倍にアップしています。超売り手市場と呼ばれる2008年春の採用市場ですが、せっかく採用できても早期に離職されてはせっかくの意味がありませんし、バブル期採用のように頭数だけをそろえるという採用は、後々、様々な問題が生じるということも多くの企業は経験済です。就職氷河期と呼ばれた時代に競争を勝ち抜いて就職した先輩社員との能力差、同期入社の社員数が多いことから昇進ポスト不足による中間層の社員の閉塞感などもバブル世代の新卒社員を入社させた会社が経験したことではないかと思います。
年功序列制度は崩壊したと言われる今、若手社員はどんな閉塞感を持っているのでしょうか。
バブル期の社員のように昇進ポストが無いという閉塞感とは違った閉塞感に見えます。インターネットや情報誌などで過多と言えるほどの情報を得ている世代なので目の前の仕事が魅力的に見えないのかもしれませんし、ベンチャー企業の経営者などの煌びやかな成功イメージが最初に頭にあると近道ばかりを探してしまうのかもしれません。
仕事がつまらない、この会社にいても自分の先行きが見えない
希望を持って入社した会社で、早い段階でこのような状況になってしまう若者に対してどのようなマネジメントが機能するのかということに悩んでいる方々も多いのではないかと思います。
自分がやりたい仕事ができなかった
早い段階で離職した若者が、前職を離れた理由としてあげる一番多いコメントです。
しかし、本当に自分のやりたい仕事というのが明確なのかということが気になります。