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農耕民族の特性

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年功序列と終身雇用制度が崩壊したと言われて久しいですが、年功序列や終身雇用制度というのは農耕民族だった日本人の国民性には合っていたのではないかという話も耳にします。

この他にも日本的な雇用慣行としては新卒社員の一括採用というものもあるのではないかと思います。

高校、専門学校、短大、大学を卒業して皆と一緒に4月から企業に就職して定年退職まで同じ企業で働き続けるということが日本の雇用慣習の常識だったのではないかと思います。

このような安定した生活が保障されているのであれば、結婚して、子供が生まれて、住宅ローンを組んでマイホームを持ち、子供の学資なども保険で積み立てておくなどの人生設計は組みやすいのではないかと思います。

最近では、このような安定した生活が保障されないということで様々な変化が生まれてきています。安定した身分から不安定な身分になったことで自分の可能性にチャレンジする人間が沢山出てくるかというと、これは逆で不安感ばかりが募るということになっている例も見受けられます。

安定した雇用基盤で中長期的な関係性を保っていた企業と従業員の関係も、短期的な視野で成果を求められるようになってきています。これが成果主義や目標管理制度などの人事制度につながってきているのではないかと思います。

成果主義や目標管理制度は健全に運用されれば社員のモチベーションアップにつながりますので企業にとっても社員にとっても歓迎すべきものと思います。しかし、新卒社員は一括採用で職場への配属なども直属の上司の意向を反映されていないものとなっているのであれば現場では確実にギャップが生じてしまいます。

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