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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

ソフトウェアメトリクスのコミュニティでうなずいていただいた説明

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メトリクスのコミュニティでメトリクスの事例と研究動向をお話する機会をいただきました。80名くらいのご参加者がいらっしゃったのではないかと思います。メトリクスのエキスパートや興味を持たれている方々から構成されるコミュニティなので、釈迦に説法となることが気になりながらも胸を借りるつもりで事例や研究動向を紹介しました。メトリクスで著名な方も多くいらっしゃったので緊張しました。

講演の際には聞いてくださっている方の様子から適切な解釈や紹介ができているかをみるようにしています。今回も様子を伺い、聞いてらっしゃる方がうなずいている様子や「ちがうなぁ」と首をかしげる様子を拝見して、ここは共感を持っていただいている、ここは今ひとつ説明がうまくなかったり解釈を間違っているというふうに感じました。

今回の講演の反応で私の印象に残っているのは「メトリクスをうまく使うにはメトリクス自体の知識だけでは十分ではなく、マインドセットや周辺知識が必要」という点にうなずいていただいた点です。特にソフトウェアメトリクスでは単純に計測値だけで判断できずその値の背景や状況を共有しなければ、計測値だけで判断することは、現時点では難しく、そのあたりを理解した上で活用する必要があるという点にもうなずいていただきました。

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