オルタナティブ・ブログ > 森崎修司の「どうやってはかるの?」 >

計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

「あの人が言うからには間違いないはずなんだが・・」となりがちなソフトウェア開発の話に前提や文脈を

»

カリスマと呼ばれているエンジニアやすごいと言われている有名人の発言、勉強会やコミュニティで多くの人が同意している内容に「ん?」と思ったことはないでしょうか?多くの場合、自分の勘違いかなと感じて終わるのではないかと思いますが、実は他の人も正しく、ご自身も正しい考えをしているのに前提があってなくて違う結果になっているということも少なくありません。

そのような前提や制約をコンテキストと呼んでいます。コンテキストは様々ですが、たとえば以下のようなものが考えられます。

  • リリース日が決まっていて、それに遅れるとソフトウェア・製品としての価値がなくなる。
  • 品質がもっとも重要で、品質問題により大きな損害や人命に関わる場合がある。
  • 市場の状況に合わせて要求が変わりやすい。
  • 今回を最後に再設計する予定がある。

他の人の発言が暗黙的にこれらのコンテキストを含んでいて、そのコンテキストがご自身の開発のコンテキストと異なっている。たとえば「リリース日が決まっていてそれが最優先であり、最悪の場合には、特定機能を削ることが許されている開発」と「全ての機能がそろっていて問題がないことを詳しくテストできるまではリリースできない開発」では、当たり前ですが内容が異なってきます。

特に、特定組織内で類似のコンテキストのもとで開発されるたくさんのプロジェクトを見ていると、他のコンテキストのことをイメージできなかったり、それが原因で他のコンテキストでの話を否定してしまったりということが起こります。他組織、他分野との交流は多面的に見ることができたり、他と比較することによって、ご自身の開発のコンテキストを明確にすることができるという意味で価値があります。

2011/11/11(金)のソフトウェアテストシンポジウム2011東海で招待いただいたセッションでは「製品、ソフトウエア、プロジェクトの前提と品質の関連付け」というタイトルで、コンテキストの話をします。

ソフトウェアテストシンポジウム東海の開催概要はこちら。申込みはこちら。申込み締切りは11/4(金)だそうです。

Comment(0)