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バイオ燃料での飛行試験を冗長化の視点で考える

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冗長化にうるさい、ある友人との雑談で出てきた話。JALのプレスリリース(去年6月)に掲載されているが、計4基のエンジンがある飛行機で、化石燃料のエンジン3基とバイオ燃料のエンジン1基として、飛行試験をしたそうだ。私は素人なので、3基で飛べるのか等については全然わからない。ただ、4基全部をバイオ燃料にして試験するよりはリスクが低そうな気がする(4基のバランスをとるほうが難しい等、私では想像できないリスクもありそうだが。。)。

情報システムにおいても、サブシステムや同一機能の冗長化において、同じインタフェース、入出力を備えつつも、冗長化されている構成要素にヘテロなものを加える方法は取れる。1プロジェクトの設計者としては、構成要素の種類をなるべく統一してシンプルなものにしたいところだ。しかし、長期的な視点に立てば、種類の異なるものを実環境にいれておいて、比較するなどノウハウを得ることも大事だろう。

バイオ燃料での飛行試験は試験用だし、ソフトウェアの実稼働環境にヘテロな構成をいれるのは、実際にはなかなか難しそうだ。しかしながら、じっくり検討するよりも前に「だめだろう」とあきらめてしまうのが現状ではないだろうか?品質やコストの許す限り、新しい試みをどんどん実施していくべきだと思う。そういう視点でバイオ燃料での飛行試験を見ると、参考にできる部分はないだろうか。

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