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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

Google TechTalk - 入り口は携帯ブラウザ、音声、他社サービスにも広がりつつある -

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o7/6(日)に京都でGoogle技術講演会があったので参加した。プログラム等、詳細はこちらへ。会場は三十三間堂の近くのハイアットリージェンシーだった。10代後半に会場の南のほう(1kmくらい南だが。。)に住んでいたので、会場に向かう途中の京阪電車から見える任天堂の社屋や東福寺、七条の駅、京都国立博物館や智積院をみて非常になつかしかった。

400名近い方が参加されたそうだ。モバイルプロダクト(携帯むけ): 若狭 建氏、Geoプロダクト(位置情報に関するプロダクト): 南野 朋之氏、Google APIを利用したはてなのサービスと開発体制の紹介: 伊藤 直也氏(はてなCTO)、音声認識プロダクト: マイク シュスター氏の4つの講演があり、その後Q&Aがあった。時間的にはもうちょっと聞きたいかな、という感じだった。が、それがちょうどいいのかもしれない。

私の印象に残ったのは以下の点。

  • モバイル検索や急上昇キーワード等、モバイル固有の話
  • Androidフレームワークの話。前にここで端末アプリケーション用という印象を書いていたが、電話帳アプリケーション等の基盤アプリケーションも書け、既存(デフォルト)のものを入れ替えることもできるそうだ。APIは全てオープンにし、特定むけの隠しAPI等は存在させない、とのこと。
  • Googleのミッションステートメント「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」はGeoプロダクトでは、「世界中の情報を地理的に整理し、・・・」となる。
  • Google mapの設計段階で「世界中のユーザが使うとして1秒間にどのくらいのドラッグがある。1ドラッグで10枚くらいの画像がダウンロードされるから・・・」というサイジングの想定があった。言われてみると確かにかなりのスケーラビリティが必要そうだ。
  • はてなのミッションの1つはサービスを通じ、(ネットに閉じていない)できごとを提供すること(人生を豊かにすること)。
  • サービスはユーザをempowermentする。オープンなAPIは技術者をempowermentする。
  • 電話を通じた音声認識で、北米で自動音声による情報提供をしている。たとえば、自分の現在地をしゃべる→ピザがほしいと言う→ピザ屋さんにつながり発注できる、という流れを電話だけで実現できる。
  • Google全体にわたって論文発表等は推奨されている。
  • (「あまり期待を持たせる発言はよくないと思うが」という前提つきで)いいエンジニアが集まるようであればGoogle R&Dの京都拠点ということもあり得る。

講演会後の交流会中の会話で、今私たちのチームで進めている研究テーマについてGoogleのエンジニアの方に軽く説明する機会があった。「動くデモはありますか?」「それはオープンになっていますか?」という質問をいただき、Google文化を感じることができた。

次回も参加したいと思う。

以降は私事だが。。。

平日にブログをかく時間がとれることはほとんどないので、土曜日の午前中をこのブログを書く時間帯と決めている。今回は、6月にGoogleの方から今回のイベントのことを聞いて、この時間帯を土曜日と日曜日で入れ替えた。そういう事情で、いつもの時間帯で書くならば1週間後になるのだが、早い報告となった。今回の話は私のブログの中では超速報にあたる(一般的なエントリとしては別段早くもないのだが)。

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