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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

JaSST'07 Kansaiで最新のソフトウェア開発事例を聞く

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ソフトウェアテストシンポジウム関西2007(Jasst Kansai2007)に参加した。開発の最近の傾向として典型的なソフトウェア開発プロジェクトでの取り組み事例の紹介とニーズの高いテーマのチュートリアルが中心であった。タイムリーな話題が多く、勉強になった。テストプライオリティの話や分散開発(オフショアにつながるような)の話はたいへん興味深い。具体的な知見の共有という意味で、このような場があることは非常に重要だと考える。現在、クロージングでまだお忙しい最中だと思うが、実行委員の方々の労力はたいへんな量ではないかと推測する。次回もぜひ参加したいと思う。参加申し込み締め切りよりもかなり早く満席になったそうだ。

個人的に印象に残ったもの1つのは、モデル検査によるテストで検出されるバグの対応基準の必要性に関する話(早水氏によるものだったと記憶しているがあわただしかったので少しあやふやだ..誤っていたらお詫び申し上げる)だった。これについて深く掘り下げて1テーマとして講演があったというレベルではないが、印象に残った。具体的には、モデル検査で検出されるバグの中には有益なものが多いが、きわめて稀にしか起こらないようなバグが大量に検出される場合があり、その全てに対応しようとすると、モチベーションを下げてしまう(そんなものにまで対応するのか..という気持ち)ことがあり、対応基準を作っておくことが必要という話だった。この知見は実際にやってみないとほとんどわからない類のものであり、こういう話を聞ける機会はなかなかないのではないかと思う。

コミュニティセッションでは関西で活動する9コミュニティの紹介とパネルセッションがあった。我々も一枠をいただいて、EASEの紹介をすることができた。関西地区にも多くのソフトウェアテストや開発に関するコミュニティがあることを実感し、今後も連携を深めなければならないことを認識した。

個人的にうれしかったことが3つ。大日本スクリーン製造 粕渕氏の講演の中でEASEプロジェクトの名前が挙げられていたこと。パネルセッションで発言した内容(の一部)について深くうなずいていただけたこと。コミュニティをはじめいろいろな方と知り合えたこと。関西に多くのソフトウェア開発に関わる企業があり、今後の連携の可能性がみえたことはたいへん有意義だった。

次のソフトウェアテストシンポジウムは、10月に札幌、11月に九州だそうだ。関西と同様にタイムリーな事例を聞くことができるのではないだろうか。

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