「企画書は武器である」と心得るべし
もしあなたが「自分は仕事で、こんなことをやってみたい」と思っていたとしたら、……一つの方法は、企画書を作る力を磨くことです。
企画書は、自分がやりたいことを実現するための武器だからです。
私たちは、かけがえのない人生の時間を比較的たくさん使って、仕事をしています。
貴重な時間を使う仕事だからこそ、他人から指示された仕事をやるよりも、自分がやりたいと考える仕事をする方が、仮に大変な仕事であっても、その苦労は楽しく感じることも多いはずです。
企画書は、自分がやりたい仕事を明確にして、周りの人たちの力を集めながら実現していくための武器なのです。
それは会社員であっても、独立したフリーな立場であっても、同じこと。
仕事は、多くの人たちの協力があって成し遂げられるものであり、一人だけでは決して成し遂げられないからです。
ただ、世の中では完成度が低い企画書が数多く散見されるのは、残念なことです。
何を目指すのかが不明だったり。
ビジョンは素晴らしくても、実現方法が不明確だったり。
それぞれのアクション、責任者、期日があいまいだったり。
あるいは出されている数字に数多くの不整合があったり。
このような企画書は、実行されることはまずありません。
企画書は、
・まず、なぜその企画が必要なのか目的を示し、
・その目的を達成するための具体的な目標を設定します。この二つが、「自分がやりたいこと」そのもの。これにまず共感する仲間を集めることが第一歩です。
・そして、その目指すところを実現する方法
・具体的な実行計画、期日とそれぞれのアクションの責任者
・解決すべき問題
・チーム構成
…に展開していきます。
場合によっては、顧客や市場の分析も必要です。
これらが全て首尾一貫し、かつ整合性があることが必要です。
そして何よりも大切なのは、人を感動させること。人の心を動かせない企画書は、組織も動かせないのです。
企画書は、武器であり、ビジネスパーソンとしての実力が問われるのです。
ビジネスパーソンとして、武器としての企画書を作成する力を日々磨いていきたいものです。