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島根県商工会連合会様で講演しました

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一昨日の兵庫県小野市に続き、昨日11/28(木)は、島根県浜田市の島根県商工会連合会・石見事務所様で、「改めてお客様中心主義について考えよう」と題して講演を致しました。

朝、瀬戸内海に面した広島を高速バスで出発。

中国山地を越えて、日本海側の浜田市を目指します。途中、中国山地では雪が降っていました。

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ここ数日、西日本では急速に冷え込んでいます。

2時間かかって浜田駅に到着。

浜田市は、島根県石見地方にある人口4-5万人の町です。

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地方に行くと地元商店街に活気がなくシャッターが降りていることも多いのですが、ここ浜田市の商店街はちょうど1980年代の商店街のような懐かしさもあり、活気があります。

駅前にあった、上品なご婦人が経営しているこじんまりした喫茶店で昼食をいただきました。懐かしいにおいがすると思ったら、石油ストーブを炊いていました。石油ストーブのぬくもりを感じたのはもう遠い昔の記憶です。店の壁には色々な写真や旅行のお土産が飾っています。

出されたハンバーグ定食が美味です。「美味しいですね」と言うと、「自家製手作りですから」とのご返事。冷凍していないそうです。なるほど。

よく見ると、この街にはジャスコやイオンのような大きな店がありません。大きな店を出すには商圏がやや小さいようです。

浜田市は懐かしい感じがする街でした。いい街ですね。

 

商工会連合会様の方と事前にお打ち合わせをした後、13:30に講演を開始。

今回の参加者は、商工連合会に勤めておられる経営指導員の皆様20名でした。

普段は地元経営者へのコンサルティングを行っておられます。

「クライアントである経営者のお立場になって、考えてみて下さい」とお願いして、講演とワークショップを行いました。

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いただいたアンケートの結果は下記の通りです。日々、経営に悩んでおられる経営者と正対している、経営指導員の皆様ならではの真摯なコメントを頂戴しました。

・経営相談が多岐に渡ることが多いが、企業価値をどこに求めていくのかを具体的に課題のなかで提供できる内容があってよかった。かつての日本の携帯電話を称して「ガラパゴス」化しているとの評があった。機能の多さが商品価値に結びつくと思っていたが、それが買う理由にあたらないことが理解できた。

・顧客中心主義という言葉は初めて聞きましたが、かなり腑に落ちました。「価値」で勝負するということは認識していましたが、「価値」を創り出すための準備作業の重要さに気付かされました。

・島根も日本の中で一番と言っていいほど課題が多い県です。そういった地域の課題を解決する思考法として、大変勉強になりました。島根の課題を解決できれば、充分他県に持って行けることができるビジネスモデルになると思います。本を読んでいますが、実際に生の声でお話しを聞くとそれとは違った印象も受け、大変面白かったです。

・とてもわかりやすいお話しでよかったと思います。本の表紙は本屋さんでよく見ていましたが、読んでみたくなりました。経営者の方と接するので、顧客中心主義の考え方は意識改革を進める上でとても参考になるお話しでした。ワークショップでポイントを整理でき、経営者の方にも自社の製品や経営の見直しに役立てていきたいと思います。

・顧客絶対主義→顧客中心主義の話が大変参考になりました。ワークシートを会員事業所さんのバリュープロポジションを見つけるために活用したいと思います。

・先生の本を読みました。ご講演で顧客中心主義の考え方と、現状維持は破滅の考え方が理解できました。経営者は得てして「ターゲット」「一言」というあたりが充分に理解できていないので、出来るだけ示してあげたいと思います。

・マーケティングの面白さがわかった。6次産業化、自然のものを発想を変えてどのように売るか、ということを考えていきたい。

・ご自身の経験も交えた上で、具体的で分かりやすい内容だった。今回のお話しは実際に会員企業さんが新製品の開発や既存の製品を見直す場合に役立つと思います。会員さんは「答え」をすぐに求められるので、この家庭が大事だということをお伝えしていきたいと思います。

・経営者と一緒になり、そこにしかない価値を見つけ出し、考え続けることを心がけたい。(とかく新商品開発時には力を入れるが、商品が出来て終わってしまっている)

・顧客中心主義について参考になりました。ワークショップについては、是非お客様にも考えてもらいたいと思いました。

・今、得意なものにこだわって指導していますが、これは過去の栄光であると気付かされました。これからはなかなか解決できていないことに積極的に取り組んでいかなければと思いました。地元企業の課題はチャンスであるということを考えていきます。

・もっと色々なお話しを聞いてみたかった。分かりやすく説明していただき、よかった。バリュープロポジションを考えること、そして実践することが役にたった。今後、企業支援をしていくのに大変参考になった。

・顧客中心主義についてある程度理解できたかも。(正直、顧客絶対主義と混同してしまうケースが出てくると思う) お客様が買う理由について、経営者と一緒に考えてみたいと思います。ありがとうございました。

・「顧客絶対」→「中心」に変わる事への必要性を認識できました。企業支援のツールとして役立たせていただきます。商品開発、特産品開発の仕掛けにワークショップが参考になりました

 

浜田市の経営指導員の皆様、講演のお骨折りをいただいた多根俊一郎様、ありがとうございました。

 

帰りの電車の関係で、会場は15:30に失礼させていただき、再び15:45発の高速バスで浜田市から広島駅に向かいました。

2時間以上かかって、20分遅れで広島駅到着。既に夜になっていました。

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18:47発の「のぞみ」に搭乗。

「バスが広島駅に時間通り到着していたら、また広島風お好み焼きを食べよう!」と思っていたのですが、残念ながら時間的に間に合わず。

車中で穴子弁当と地ビールで夕食。

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自宅に到着したのは23:00過ぎ。

本日は移動時間だけで合計10時間。

長い一日でした。

 

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