【会社員の出版】私の場合、全ては「戦略プロフェッショナルの心得」から始まった
2008年9月、「戦略プロフェッショナルの心得」という本を上梓させていただきました。
当時の私にとって「本を出版する」のは夢のまた夢。
そもそも一冊の本を書く力があるか、自分自身も分かっていませんでした。
当然ながら出版社や編集者とのご縁も皆無。
「それなら自分で出版してしまおう」と考え出版したのが本書です。
以前から自費出版したいと考えていたのですが、それまで躊躇していたのは二つの壁があったためです。しかし2008年に解決方法が分かったのが、自費出版に踏み切ったきっかけでした。
一つ目の壁は費用。
自費出版は100万円から200万円かかると思っていました。
しかし2008年5月に印刷会社を経営する友人とお酒を飲んでいたところ、「30万円あればちゃんとした本が出来ますよ」とサンプルを何冊か見せてくれました。直接印刷会社に頼めば安く出来てしまうのですよね。費用の壁は思ったよりも低く、海外旅行1回分だということが分かりました。
二つ目の壁は、本を出版した後の配送・販売をどうするかという問題。
ちょうど同じ時期、オルタナティブブロガーの加藤恭子さんのエントリー「ベストセラーは自費出版からスタートすることもあるのですよね」を読んだのが大きな転機でした。(加藤さん、ありがとうございます!!)
アマゾンのe託販売サービスを使うと、個人でもアマゾンで普通の本と全く同様に売れると言うことが分かりました。ということは個人でも出版社と全く同様、普通に販売・配送が出来てしまうのですよね。
「二つの壁は実は存在しないのだ」と分かって自費出版にチャレンジしました。
とは言え一冊の本を書き上げるのはやはり大変でした。
なんとか数ヶ月悪戦苦闘してとりまとめて、出版したのが「戦略プロフェッショナルの心得」でした。
この本のおかげで出版社の方が「一冊の本を書く力がある人だ」と認めて下さり、その後の出版社からの出版に繋がりました。
「作家は処女作に向かって成長する」
という言葉があります。私は「作家」というレベルにはまだまだ至っていませんが、その後に書いた4冊の本に書いた内容の一部は、この本に書いています。
「全身全霊で自分が言いたいことを一冊の本に書いてみる」というのはよい体験でした。
振り返って考えてみると、本質は紙で自費出版することではなく、本を一冊書き上げることだと思います。
私が自費出版した2008年から3年半が経過した現代では電子出版が登場。費用や配送の壁はますます小さくなっています。
「いつか本を出版したい」という方は、まず一冊書くことから始めてみてはいかがでしょうか?