大震災により、首都圏で増えている心的外傷後ストレス障害(PTSD)や鬱。大切なことは?
震災から間もなく4週間です。
私は幸いネットワーク経由で仕事できる環境でしたので、震災後1週間は在宅で仕事を行っていました。
しかし最初の1週間、テレビ(実際にはUstreamで見るNHK)が伝えるのは悲惨な状況ばかり。原発の状況も、日々、新たな絶望的な状況ばかり発生していました。
計画停電で真っ暗になり、節電のため暖房もつけられず厚着することもありました。
近所の店に行くと、買い占め客こそいませんでしたが、短い時間に大勢が殺到して、レジまで1時間待ち。
それでも被災地と比べると、全く申し訳ないほど恵まれている訳ですが。
ということで、最初の1週間は、家から出るのもなかなか気が進まず、腹の調子も悪く、胃の調子も悪い状態でした。
最近、勉強会でお会いした半数位の方々も、「ちょっと鬱っぽい状態だった」「体調が悪かった」とおっしゃっていました。
関東の方々は、こんな状況の方が多かったのではないでしょうか?
以下は、2011/4/4の日本経済新聞夕刊の記事『「一人外出不安」「眠れない」、首都圏住民、心の不調、医師「日常習慣取り戻して」』からの抜粋です。
---(以下、引用)---
東日本大震災に関連して、被害が比較的小さかった首都圏の住民が「眠れなくなった」「一人で外出できなくなった」と不安を訴える事例が相次いでいる。うつ病などの患者の症状が悪化する傾向も見られ、医師らは「地震の情報に過度に触れず、日常生活を取り戻すことが大事」と話す。
(中略)
コミュニティーを開設した内海診療所(愛媛県愛南町)の内科医、山内美奈さんは、「関東の人は『東北の被災地はもっと大変なのに』と我慢してしまう」と指摘。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病予防には周りに助けられている感覚が重要。サイトが不安や悩みを受け止める場になれば」と話し、長期に運営する予定だ。
---(以上、引用)----
確かに、テレビのニュースは気になるのでどうしても見てしまうのですが、実はそのほとんどは、すぐに知らなかったとしても、問題がないものばかりです。
あえて、テレビを付けない、というのも一つの解決方法なのかもしれません。
また、私は震災から5日後、銀座に出かけました。
正直に言うと、この時は、家から離れるのが怖かったのですが、実際に普段と変わらない街を歩いたり、友人達と飲んでいたりすると、自分が「怖い」と思ったことの多くが杞憂だったことも分かりますし、何よりも元気づけられます。(しかし、夜はこんな感じで、街全体が真っ暗でしたですね)
暗いニュースが多い日々が続きますが、あえてニュース情報は遮断した上で、普段通りの生活に戻ることも大切なのかもしれませんね。
あるいは、前向きに行動している仲間と話してみるのも解決方法かもしれません。
私は、大震災でかなり気分がブルーになっていた時期でも、ブログは書き続けました。
オルタナティブブログは読者数も多いこともあって、暗い気持ちをそのまま書くととても大きな影響があります。
今だから書けますが、あえて明るい話題を書くように心がけていました。
ブログを書く行為と、Twitterやはてぶ等で皆さんからいただく様々なメッセージが、ともすると気弱になる自分を支えてくれていたようにも思います。
皆様には感謝しております。