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プロフィールだけで、ターゲットを絞ってはいけない

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マーケティング担当者がターゲットとなる顧客を絞る時、往々にしてプロフィールで絞ることがあります。

例えば、「30代」というように、年齢で絞る

例えば、「家庭の主婦」や「ITエンジニア」というように、職業で絞る

でも、このように絞るのは必ずしも正しくない場合が多いように思います。

 

昨年出版させていただいた「朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」のターゲット読者を例にして、考えてみましょう。

元々、この本は、30代前半の新任マーケティング担当者を想定読者として考えていました。

そして、その想定読者のニーズを考えて、書いていきました。

しかし実は、想定読者とターゲット読者は別物と考えていました。

ターゲットは「より分りやすく、かつ面白く、マーケティング理論を理解したい」という人達です。

実際には、必ずしも30代前半ではなく、20代の方も、40代・50代の方も買っています。

 

ここで、仮にタイトルを「30代のための、朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」としたら、どうでしょうか?

30代以外の方は買わなくなります。

また最近、この本はIT業界の方に多く読んでいただいていることが最近分りました。

そこでタイトルを「朝のカフェで鍛える実戦的IT業界のマーケティング力」としたら、どうでしょうか?

IT業界以外の方は買わなくなります。

いずれの場合も、プロフィールを使って絞り込むことで、本来取り込める読者層を外してしまっています。

 

先程、本書のターゲットは「より分りやすく、かつ面白く、マーケティング理論を理解したい」という人達だ、と書きました。

実は、これはニーズでターゲットを絞っているのです。

確かに、プロフィールで絞ると、ターゲットにアプローチすることが容易になります。

そして、プロフィールで絞ることが、必ずしも間違いなのではありません。

問題は、ニーズを考慮しないことです。

ニーズでターゲットを絞り、十分に考慮した上で、そのニーズに基づいたターゲットにアプローチする手段としてプロフィールを活用するようにしていきたいものです。

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