『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』が生まれるまで(13):仕上げ段階(09年7月)
『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』が生まれるまでの経緯を連載でご紹介しています。連載バックナンバーは、こちら。
ほぼ文章も完成に近づいてきましたので、それ以外の部分も順次仕上げていきました。
まずイラスト。
当初から主人公は、
「知的で一見おとなしく見えるが、底には強い意志を持っている」
というイメージを設定しました。
このイメージを受けて、イラストは紆余曲折を経て、最終的にはほぼ思った通りのイラストになりました。
私の細かいこだわりに付き合って下さった編集の方々に感謝です。
次にタイトル。
ご存じの通り、本書のタイトルは
『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』
一見すると、普通に見えるかもしれません。
しかし、このタイトル、悩みに悩んで二転三転。
最後の最後で決定しました。
「朝カフェ」と「マーケティング」というキーワードを入れることはほぼ決まっていましたが、これにどのようなキーワードをどのように組合わせるかで頭を絞りました。
タイトルに頭を絞っていたある時、ある方の
「理論先行のエリートも、勘や臭覚のみに頼る経営者も、決して経営はうまくいかない。理論3割・実践7割だ」
という言葉に出会いました。
「そうだ、これが言いたかったことだったんだ!」とわかり、最終的に「実践的」を「実戦的」に変えてみて、さらに考えてみて、現在のタイトルになりました。
また、本書では、副題やオビに下記のメッセージが書かれています。
■真の仕事力は、理論と実践の両輪から。
■意外と知らない、真の顧客志向とは?
「ウチの会社の事業とは、ソフトウェア開発販売業だ」
「新商品は、顧客の要望をすべて網羅した上で、企画する」
「利益を削って誠心誠意値引きをすれば、お客様は満足だ」
「売上がのびないのは、きっと競合が激しいからだ」
→実は全て間違いです!
■本文より引用
『競合よりも顧客のことを最優先で考えるべきだ。競合のことばかり考えて戦略を立てていたら、競合の出方次第で戦略が変わってしまう』 (2-2章より)
『頻繁に値引きすることと、大安売りすることは、似ているようで、まったく意味が違う』 (4-2章より)
『「売れていないのは、売っていないからだ。だから売るのだ」というロジックは堂々巡りだ。このロジックのどこにも原因はない』 (5-2章より)
これらのメッセージも、これまで蓄積してきた検討結果や色々な方々のコメントを参考に、本書の価値を読者に届けられるようにデザインしました。
いよいよ、本作りも最終段階です。