オルタナティブ・ブログ > マイク丹治の「グローバル・アイ」 >

 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

憲法について、ちょっと考えてみよう!

»

今週は、ちょっと遅くなりましたが、宣伝です。8月26日に構想日本のフォーラムで憲法の議論をしますので、是非ご関心を持っていただいてご参加ください。以下が関連HPになります。http://www.kosonippon.org/forum/detail.php

憲法問題については、これまでもこのブログでもたまに触れてきましたし、その都度ご意見を頂戴したりもしてきました。自民党政権になって、憲法改正の話が盛り上がっていますが、有名な9条改正の話などを除いては、あまりマスコミでも議論になりません。

個々の改正案などについては、いろいろな意見があると思いますので、ここで触れることはしませんが、私も上記のフォーラムがあることで、初めて改正草案の全容を拝見し、その容量がかなり大きく範囲が広いことなどを含めて、驚いております

憲法は、そうは言っても法治国家であることになっているわが国において、国民の権利などに関わる基本法です。ですから、改正が議論になっている機会にぜひこれを自分のこととしてちょっと考えてみたいですね?というのが趣旨です。

宣伝は以上で、あとはちょっとした感想。まず、気象庁が地震の誤報を出した件。まあ、人騒がせなという感じもしますし、本当に誤報を防げなかったのかどうかは分かりませんが、ただ一刻も早く危険を知らせるというのはとても重要なことで、正確性を期するあまりに委縮しては意味がなくなってしまいます。是非引き続きこれに懲りずにサービスを提供して欲しいな、と思います。

それから原発の汚染水。このような事態は、私がずっと指摘してきている危険性の範疇です。最大の問題は、発生時、つまり民主党政権下で、事態の解明の責任者を不明確にしたこと。最終責任をどこに求めるかというのと、とりあえず起こった事故に誰がどう対応するのかは別の問題で、多くの人命に関わる以上、東電か政府かなどという議論は忘れて、政府が自ら事故の発生原因の追及をすべきだったということです。

これをしなかったが故に、未だに全容解明は10年後等という考えられない事態が起きているのです。そして、事故について東電の経営陣もさることながら、当時の首相も含めて立件せずとのこと。ましてや仮にこれから継続的に放射能汚染が続いて何かが起きても、誰も責任を取らないのだろうなと感じます

でも、状況が分からなかったのではなく、責任のなすりつけ合いで情報の流れや意思疎通を分からないようにしたとすれば、それでも責任を問うことが出来ないのでしょうか?何が起きているかすらわかっていないのに、安易に退避勧告を出したりこれを解除したり国民の命に関わる決断をするに際して、あまりにその責任にあるはずの人たちがいい加減ではないか、と感じます。そして、それは結局責任など取る必要がないと思っているからではないかと思うのですが。

Comment(0)