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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

クールビズ、どう思う?

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今週はお題を!昨日、近所の消防団が主催している、近くの公園での「ホタル」観賞会に行ってきたが、結構関係者が努力をしてホタルを集めたようで、短い時間だったがそれなりに楽しめた。何となくギスギスした世の中で、こんな試みは素敵だと思うし、暑い日が通常より早く訪れた今年の夏だが、多少は清涼剤になったのではと感じている。

さて、主題のクールビズだが、結論から言えば、それぞれ好きに対応すれば良いのではないか、と思う。私が若いころは省エネルックなるものがあったが、これは何となくサファリルックのようなあまり格好良くないものだった。それと比べれば、今のクールビズというのは選択肢も多いようだし、それで涼しいと感じられるのであれば、活用すれば良いと思う。

クールビズが、通常の服装自由というのと異なるとすれば、一応言葉をある程度パブリックにすることで、クールビズと言えるものであれば、公式の場でも相手に対して失礼に当たらないというお墨付きがあることだろう。

その意味で、クールビズを公に宣言することで、服装について自由度が増し、それぞれの個性とか体力によって、暑い夏、まして今年のように電力不足で室温も高くなりがちな時期を、相手に不快感を与えずに、自らの熱中症などのリスクも軽減して過ごすことにつながれば良いのではないか?

私は、週末を除いて、常にスーツとネクタイをしている。これは元はと言えば、ウォールストリートで仕事をしていた時代に、一流のビジネスマンは絶対にスーツを欠かさない、と言われたことにある。まあ、簡単に言えば、単なる「エエカッコシイ」というわけだ。

ただ、それを続けているうちに、ある意味慣れてきて、今年の夏も、もちろん暑くないわけではないが、あまり気にならない。現実にしょっちゅう色々な方にお会いすることを考えれば、一応最低限の礼を尽くしていることにはなるので、気は楽である。

時々クールビズでお出でになる方とお会いした際、「こんな恰好で済みません」という言葉を頂戴するが、そのような心配をしないで済むのも利点の一つ。私自身は、あえてクールビズに異を唱えるつもりがないのは前に述べたとおりだし、そのような服装の方に対して偏見を持つものでもないが、暑い中スーツ姿の方にはある意味での矜持を感じるのも事実だ。

更に言えば、最近は「何故スーツなのですか?暑くありませんか?」と聞かれた際、「人さまとお会いするので」、「慣れていますから」というのに加えて、次のようなことを申し上げることがある。これは結構「なるほど」と思っていただけるようだ。

つまり電車に乗る際、仮にスーツもなく、半袖のシャツ或いは長袖をめくって、となると、他の方も同じように半袖だったりすると、要は汗だらけの腕がお互いにぶつかって不快にならないか、ということだ。特に女性は、スーツなどでない例が多いだろうから、それで暑苦しい男性の腕と肌が触れ合うのはあまり心地よくないのではと思う次第だ。スーツであれば、それは解消できる。そういう他人に対する気遣いは、最近の日本ではあまり感じられないのが残念だ。

いずれにしても、電力不足でもありだんだん亜熱帯化してきているわが国では、ある程度夏の服装は礼を失しない範囲で自由で良いと思うので、クールビズには選択肢として賛成だ。そして、先にも述べたように私は自分の選択で夏でもスーツ、そしてシャツは白だけと決めている。

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