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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

ここからの復興が大事!

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地震の被害が更に明らかになるにつれて、その甚大さにただ驚嘆するばかりです。被災された方々に深く哀悼の意を表したいと思います。たまたま、弟や知人のご家族が仙台にいて足止めを食っているようですが、食料も十分ではなく大変な思いをされているようです。ましてや現地を生活の拠点とされていた方々のお気持ちは察するに余りあります。

私自身、両親は仲通りではありますが福島の出身であり、東北には親戚もいますが、まだその状況すらはっきりしません。

それにつけても、今はようやく回復したようですが、携帯が通じないのには困りました。さすがにインターネットはちゃんとつながり、9.11のとき同様、メールで交信できる人たちには連絡がつきました。

これは私も良く分からないので、ご存知の方がいれば教えていただきたいのですが、以前阪神淡路の際は高見という国会議員が神戸から官邸に携帯で連絡したという事実があります。ところが今は、これが全く通じない、何故なのでしょうか?

もちろん地元の局施設が崩壊したなどのこともあると思います。でも、現地とではなく、都内同士でも通じませんでした。確かに多くの人たちが交信しようとしたのは事実だと思います。ちょうど新年の時のように。でも、携帯メールですら、瞬時には届かないという事態を見るにつけ、NZでは携帯メールで助かった人がいたことを思い起こしてしまいます。

携帯サービスの会社が、十分な交信のための帯域や施設を確保できていないのではないか、もっと言えば収益至上主義で、通信者の便益はなおざりにされているのではないか、という気がしています。今回の地震のような事が起きた場合、携帯はまさにライフラインです。これが相応に活用できるようにしておくことは、通信事業者の責務だと考えます。

まだ、被災者の救助が一番の急務ですが、一方で電力を始め流通の遮断など、日本経済の当面の運営に様々な障害が見えてきています。これらに国民一体となって立ち向かうことが求められており、被災地でない我々にも相応の覚悟や役割分担が必要になる思います。

何となくこのところ方向性の見えないわが国ですが、この不幸を契機として力を合わせて被災地の復旧を実現し、わが国の社会・経済を今一度立ち直らせることが出来ればと思います。

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