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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

アケオメ!

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年の初めにまずはご挨拶!

今年の抱負は、この間も書いたようにワーキングプアからの脱却ですが、ちょっと年末に感じたことを2-3。

ちょうどクリスマスの時期に、マイケルジャクソンの関係の番組をやっていました。私は、彼があまりに顔を白くするためにいろいろと手術などをしたことや、子供に対する性的虐待の噂などから、以前からあまり評価していませんでした。多少変わっている人間であることは多分事実だろうと思います。

ただ、一方で多額の寄付の世界中の子供たちに行い、そしてWe are the worldを歌って世界の人々に伝えようとしたこと、などは確かな事実であり、そのような志に改めて敬意を表するとともに、歌というものの持つ力を改めて深く認識しました。

また、クリスマスの日にディズニーランドへ久しぶりに行きましたが、多くの家族が来場して皆が心から楽しそうな顔をしている、エレクトリックパレードに皆が感動している姿を見たとき、思うことがありました。

いつもブログで書いているように、残念ながら人類は戦争の世紀=20世紀を経ても、相変わらず物理的な手段でしか紛争を解決できない生き物です。このような事態を解決するために、国際連合を始めとして様々な平和的解決の仕組みづくりやNGOなどの努力が行われていますが、部族同士、信仰間に心に深く根ざした歴史的な対立があれば、なかなか効果はありません。

結局人類社会の平和を実現するのは、子供のころから世界の人たちに関心を持ち、交流し平和の素晴らしさを感じるという経験の積み重ねではないか、と考えるわけです。そして、そのよすがが、例えば素晴らしい歌であったり、或いはディズニーランドのようなところでの素敵な経験なのではないでしょうか?

そう思うと、是非まだまだ紛争が多い地域、例えばアフリカや東ヨーロッパ、西アジアなどにディズニーランドを作れないか、と考えてしまいます。もちろん作っても、お金が余りなければなかなか来場できないでしょう。それは地域の政府や社会が工夫をする必要があります。

でも、少なくとも、建設の資金について支援し、オペレーションについて一定期間支援すれば、作れなくはない、と思うのです。日本のオリエンタルランドは、大変好業績だと認識しています。本家のディズニーに支払うロイヤリティは多分過去の経験では2000億円だと思いますが、これはオリエンタルランドで出資として出来ないか?

また建設資金は、ODAなども使えますが、そもそも事業の意義に鑑みれば、オペレーションが回れば当面返済不要として、世界中の年金基金などが永久債という形で協力できないか?もちろん金利は支払うのです。

オペレーションについては、もちろん人件費や運営費に加えて、上記金利などを賄うだけの事業計画が立てられるかが重要です。また、まずアフリカにとすれば、どこに作って、どうやってアフリカ中の子供たちが行けるようにするか、なども重要です。

でも、そんなことを考えるだけでもちょっと胸がワクワクしませんか?そして、そこにアメリカのディズニーだけでなく日本の宮崎駿もキャラクターなどを提供するというのはどうでしょうか?ナウシカを見れば、ラピュタを見れば、もっと皆で仲良く暮らしていこうという気持ちが深くなるのではないでしょうか?

そんなことを頭の端で考えながらカウントダウンを迎えるところで、ジルベスターコンサートで放映していたウクライナの砂の芸術にただただ驚かされました。黒海の浜で砂遊びをしていたところから生まれたものとは言え、その水準の高さはまさに芸術であり、改めて人類の深遠な力に感動しました。

だから、きっと世界中の子供たちが、子供のころから仲よくすること、人を大事にすること、に触れて育てば、20年後、30年後の世界は今よりもっと良くなるのではないか、と思うのです。ディズニーランドの発想は稚拙なものですが、何か今年はそのような試みの第一歩を踏み出したいと思います。

 

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