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インターネットとそのガバナンスについてつらつらと

僕にも映画の邦題について話させてください

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永井孝尚さんが5月22日に、

映画「愛と青春の旅立ち」は、日本語タイトルの視点で観るのと、英語の原題の視点で観るのとでは、印象が全く違うという話

というエントリを挙げていらっしゃって、是非とも「そうだそうだ」という記事を書きたかったんです。これです。

マイレージ・マイライフという、なんとも軽薄な邦題が付いているわけですが、2月に、とある出張に行く機上で見ました。 まだ上映中なんですね。こちらが公式サイト

これ、まず最初に、出張であちこち飛び回る人間として、とても楽しめます。主人公ライアンは、一年300日以上を出張しているという設定です。AAとHiltonを多用します。マイルなりポイントが貯まりに貯まって、専用電話番号なんてものがあてがわれる(なんてこと実際にあるんですかね)くらいのステータスになっています。

出張が多いと、マイルをどうやって貯めるかって、腐心し始めるんですよねー。ゴールドを確保しておくと、Y席移動でもラウンジアクセスとバゲッジプライオリティが付いて、格段に移動が楽になります。で、もっと上のステータスだといろんな特典が加わって、やっぱり羨ましい。 ライアンの待遇は、マイラーとしてはあこがれるもの。

それだけではなくて、公式サイトの動画でも見られますが、出張のときの手際も確立してきます。何をどうバッグに詰めるか、保安検査をいかにスムーズにスマートに通過するか。この辺考えていた通りにキマると、快感です。バカみたいなんですが、この映画ではこの辺の気持ちを良く表してくれています。

ここまででも十分楽しめるんですが、本筋もとっても良くできた映画です。 主演ライアンは、ジョージクルーニー。押しも押されもせず第一人者で稀代の二枚目。脇を固める、アレックス役:ヴェラ・ファーミガ、ナタリー役:アンナ・ケンドリックも素晴らしい。ライアンが演じる、リストラ宣告人という役柄、最近の世情を反映しているというか、数例のリストラ宣告はどれもリアルな感じ。。。。

ネタバレなことを書こうとしていていましたが、止めておきます。公式サイトで参照している批評は、(まあ手前味噌ってくらいで)大絶賛ばかり。感動が感動を呼ぶようなことを書いてあるわけですが、僕は最初そこまでとは思っていませんでした。良くできているけど、コメディとして、少し皮肉っぽく雰囲気のあるエンディングだなぁ、と。

このズレはなにー、と思ったのですが、これは、邦題にあるんじゃないかと。「マイレージ・マイライフ」という邦題を持つ、この映画のオリジナルタイトルは、「Up in the air」。最初、まぁairだし飛行機話だしねー、くらいに思っていたら、成句として、「上空で」というそのまんまの意味以外に、「宙に浮いて、未定で、未決定で、 未解決で、漠然と した、はっきりしていない」なんて
意味がある。主人公ライアンが、この話のまとめとして、宙ぶらりんで未解決だと思っているとしたら、ブワッと深みが増す感じがしました。

ま、それにしても、引用されている批評は、そこまで書くかなぁ。。
もう一回見たいな。次の出張のとき機上でやってないかなー。

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