中間管理職がエンタープライズ2.0普及を阻害?
先週から、US出張に来ています。今は、NY州のWhite Plainsという街にいます。周辺に、IBMの本社や一番大きな基礎研究所があるところです。
ITメディアの記事「中間管理職がエンタープライズ2.0普及を阻害?」という記事を読みました。会社でビジネスを現場で回す40代、50代の中間管理職が、WikiやBlog、SNSといったツールを使いこなせず、これら新しいコラボレーションツールの恩恵を受けられていないとの論旨です。ちょうど、別のコラム「時代に取り残されそうな“バブル・オトコ”の苦悩」でも、バブル期に入社し、現在、部課長クラスになっている現在40代前半の世代のライフスタイルや仕事の進め方に、ずれが出てきていると指摘しています。
確かに、中間管理職は、常時時間が足りないので、新しいツールややり方を導入すれば、生産性が上がると言われても、それを学ぶ時間がひねり出せないということもあると思います(年と共にラーニングカーブの壁が高くなることも確かでしょう)。ただ、新しいツールで、ホントにいつでも生産性が上がるかというと、それもまた微妙です。例えば、私は、部門や自分のチーム用のWikiを立ち上げて、率先的に使ってみたのですが、結局うまく根付いていないのが実情です。私は、新しいものが好きで、色々と手を出してみるのですけど、結局、長く使うツールややり方に出会うことは少ないし、新しいものに手を出して時間をたくさん使うことも多いんですよね。如何に使う人たちが継続して育てていくか、それに見合う利益を受け取ることができるのか、が大事だと思います。
そうそう、話はちょっとそれますが、私の周りでは、管理職になりたくないという人が多いのですが、USの同じような部門だと、逆に管理職になりたいという研究者・技術者が多いのだそうです。同じような職位とはいえ、ところ変われば、なのですね。