「ウェブ進化論」について
「ウェブ進化論」の感想を社長ブログ@fresheyeの方に書きました。(「ウェブ進化論」を読んでみました)
内容としては、実は現在のウェブ業界を綺麗にまとめてあるものの、「進化」に関しては記述されていないというもので、「産業革命に匹敵する変化」であるならば、その社会、国家、個に対する影響度合いを論じる必要があると、幾つか課題をあげました。また、ポジティブなインパクトをもたらす為には、独立した個の確立が、必須の条件になると指摘しました。そうでないと、ヒステリックな右傾化、左傾化、衆愚などに陥る危険性を秘めていると。
一日経過して、この感想は、僕がこの業界にいて、検索やフィルタリング、WEB2.0やらロングテイルなどについて会話することが、日常的だから,そう感じたのかもしれないと思いました。実際、同年代で、他の業界の人が、読めば、全然違う感じかたをしたのかも知れないとも思いました。
この本を読んだとき、直ぐに「国家の品格」を想起したのですが、前述ブログで引用しました砂田さんのブログでも、この本への言及があり、やっぱりと思ったのです。
つまり、全然違うテーマで書かれた二冊の本は、共に、現代においてあるべき個人の姿をあぶりだしている~そのため、二つの全く異質なアウトプットがリンクされてしまったのでしょう。
片方は、国際化という名を借りた「アメリカ化」に対して、もう一方は、ウェブにおけるITコストの低下と技術革新が引き起こす情報マネジメントの変化に対する、個人のあり方を提示しています。(藤原氏は明示的に、梅田氏は、非常に示唆にあふれたやり方で)
僕自身の結論としては、両者の提示する個人像には、重なるところが多いと感じたのですが、皆様はいかがお考えですか?