オルタナティブ・ブログ > ネコの時間 >

ネットベンチャー経営の合間に、感じたこと、考えたことをダラダラ書きます

ビジネスにおいて大事なこと

»

久しぶりに、オルタナティブブログをみて、非常に考えさせられた。「正しいかどうか」「誠実に生きるという事」という二つのエントリーは、まさに僕が最近考えていることをズバリとついていたから。

社長という職業は、ステイクホルダーの皆さんにメリットを還元するのが仕事。利益をあげ、会社を育成し、(ステイクホルダーの意志次第だが)IPOをし、キャピタルゲインや時価総額アップなどの貢献をすること。兎にも角にも、雇用を確保しつつ、利益を極大化していくこと、成長を続けることがミッションである。

短期も中期も長期も、遮二無二に業績拡大を図る必要がある。勿論、そのためには会社として明確な戦略を構築し、実施していくことが必要。

でも、それだけでは、駄目だと(前から思っていたが最近特に)感じるようになった。ひと言でいうと、とてもありきたりの言葉だが、誠実であることが、必要であると感じている。誠実の定義というのは、色々あると思うのだが、所謂そういう価値基準を基本ラインとして、もちつつ、仕事をしないと、意思決定を誤ることになると感じる。(原理原則と言い換えてもいいかもしれないし、倫理感とか社会貢献とかいうことになるのかもしれない)

これは、コンディショナルなものでもなく,第三者に判定してもらうものでもなく、自分がもつ、ものさしみたいなもの。業績的には、例えマイナスに作用しようが、絶対に譲れない線。

大企業での、不祥事や不法行為の隠蔽や先日のライブドア事件など、社内論理や目先の業績により、大きく軸がぶれてしまう事象を見聞きすることが多い。職業人として、経営者として、個人としての価値基準が問われていると思うし、そういう絶対的なベースをもつことで、組織から自由な存在であり続けることができると思う。

非常に、苦痛には満ちているが、美しい生き方ができるのではないかと思う。

Comment(1)