「鏡音リン・レン」の名前を発音してみる
前回のエントリーで、英語のRとLについて考察しましたので、今回は、リン(Rin)とレン(Len)を正しく発音してみたいと思います。
まず、小学校の音楽の授業を思い出して、「ドレミファソラシド」と言ってみましょう。そして「レ」は「Re」なので、これを「リ」つまり「Ri」にかえて「Rin」と。低く響く重々しい感じになります。続いて、「ラ」は「La」なので、これを「Le」にかえて「Len」と。明るい軽快な感じになります。
試しに「ドレミファソラシド」の「ドレ」の後をすべて「レ」にして、「ドレレレレレレレ」と言ってみると、「ファ」のあたりでちょっと苦しくなってきます。また、「ドシラソファミレド」の「ドシラ」の後を「ラ」にして、「ドシララララララ」と言ってみると「ミ」のあたりで苦しくなってきます。もちろん一オクターブ高い「レ(Re)」や一オクターブ低い「ラ(La)」もあるのですが、これを歌うのは大変です。
だいたいにおいて英語の歌というのは、「R」のところは低い音程が、「L」のところは高い音程がくるように作詞作曲されています。なぜなら、その逆は、とても歌いにくいからです。
ところが日本語の場合は、「R」と「L」の区別が明確ではないので、たとえば普段「れんあい(Ren-ai)」と発音している「恋愛」という単語を、声をはりあげて「レーンーアイ(Le-n-ai)」と歌ってもかまわないことになっています。これは欧米人からすると、不思議なことなんですが、でも、そのことをいちいち指摘してくれるわけではありません・・・・・・。
ところで、「初音ミク」が歌っている歌を、日本語英語含めて、いろいろと聴いてみましたが、どうも「萌え声」ということもあって、高い方の「ラリルレロ」、つまり「La Li Lu Le Lo」は発音できているのですが、低く響く方の「ラリルレロ」、つまり「Ra Ri Ru Re Ro」が、うまく発音できていないようですね。