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BenQ・ジーメンスが欧州事業の破産申請

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台湾のBenQは、ドイツの子会社であるBenQ Mobileの破産申請を行いました。

BenQ、BenQ Mobileへの資本注入を打ち切り

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/30/news010.html

BenQ Mobileは、BenQが2005年に独ジーメンスの携帯電話事業を買収して設立した会社です。これまでに8億4000万ユーロの投資を行いましたが、新製品の発売が遅れたことなどにより昨年1年間で、6億ユーロの赤字が発生しました。英FT紙によると、黒字化させるのに、さらに5億ユーロの追加投資が必要となり、台湾の本社は、事業継続を断念したそうです。

ヨーロッパでの事業継続を断念するだけで、台湾を中心とするアジア市場では、「BenQ・ジーメンス」のブランドを使い続けるとのこと。

ただ、携帯電話の台数ベースの世界シェアは2006年第2四半期でみると、合計2億3400万台のうち、ノキア33.5%、モトローラ22.2%、サムスン11.2%、ソニー・エリクソン6.7%、LG電子6.5%で、BenQ・ジーメンスは3.1%でした。シェアが6%を切ると、世界レベルの競争では勝ち残れない、と言えるかもしれません。

ソニー・エリクソンは、「5年以内にトップ3をめざす」とのマイルス・フリント社長のコメントが、英FT紙に紹介されていました。同社は11月にロンドンに、自社製品を販売するショップを開設するそうです。その後は、西ヨーロッパの他の国やアジアでも開設する計画のようです。

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